Little Wing '94 機体搬送から前日まで
ようやく完成した、本番用フェアリング。コックピット内の温度上昇を防ぐため、熱を反射するフィルムを用いています。コックピット内には、高度計やペダル回転数計、メトロノームが装備されています。静かに、その搬送の時を待っています。
機体を輸送するトラックへの積み込み開始。すでに奥には主翼が積まれています。輸送中の車の振動で機体が破損してしまうようなことがないように、荷台への固定はぬかりなく行います。
僕自身は機体よりも一足お先に自転車を持って新幹線で彦根入り。これは、駅前の看板での記念撮影。地元彦根市では、鳥コンはすっかり夏の風物詩として定着した感があります。
すでに本番のフライトが近いため、特にトレーニングは意識せず、彦根市内観光を兼ねて自転車であちこちを走り回りました。もちろん、プラットフォームや大会事務局周辺を視察したりもしました。
ようやく機体も無事琵琶湖に到着。安全審査のため、機体を外に出して審査員の方々の来るのを待ちます。安全審査とは、パイロットがけがをする可能性のある突起物などがコックピット内にないかを点検するもので、これに合格しない限り翌日の大会に参加できません。
Little Wing '94は1回では合格できず、2回目にしてようやく審査を通過しました。その夜には開会式、前夜祭に引き続き選手ミーティングがありました。パイロットの着けるヘルメットに関して、事前の規約とは異なる発表がなされたため、急遽日大や東海大、京大の方々と大会事務局に抗議に行くハプニングがありました。