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「アクセシブルなEPUB制作のためのガイドブック」説明会

「アクセシブルなEPUB制作のためのガイドブック」説明会に参加をしました。2月9日が出版社・EPUB制作者対象、2月10日が電子書店・電子書籍ビューア開発者対象と分かれていて、自分は両方ともに申し込みオンライン参加をしたのですが、コンテンツがほぼ同じに見受けられたので、10日は途中で退出させていただきました。両日とも中身は同じ、とは案内されていなかったはずで(単に参加者を小分けにしたかっただけ?)、もしそうならあらかじめ明記していただきたかったですね......。

全体的に、ガイドブックが合理的配慮の提供を目的としているかのように語られていた(少なくともそういう印象を受けた)点には、違和感を覚えました。障害者差別解消法の文脈において、何が合理的な解決策かは、配慮を求めた側と求められた側の双方の建設的対話を通じてのみ定まると理解しています。従いガイドブックに記載の内容は、環境の整備の一環として業界に求められるベースライン、最低限これくらいは取り組みましょうという内容に、私には聞こえました。

私が参加していた時間中には言及がありませんでしたけど、障害者差別解消法が施行された2016年以来、障害当事者から出版社に対し電子書籍の合理的配慮の提供が求められた事例が存在するのかどうか、が気がかりです。存在するのであれば件数や最終的な配慮の内容、存在しないのであればその理由はどう推察されるか、を確認したかったですね。初日は残念ながら時間切れで質疑応答の時間が設けられなかったので、おたずねするチャンスがなかったのですけど。

また画像の代替テキストは、画面上には表示されないといった趣旨の説明がありました。Webブラウザのなかには、画像が表示できない状況において、代替テキストを画面に表示するものが存在したはずですが、そのようなEPUBコンテンツのビューアは存在しないのでしょうか?あってはならないことですが、EPUBに画像ファイルを同梱し忘れたり、同梱されているものの画像ファイルが壊れて表示できない状況において、代替テキストを画面上に表示する機能が備わっていれば、それで救われるケースもあると思うのですが。

最後に......この説明会、経済産業省主催とのことですが、Web上にほとんど情報がない(少なくともGoogle検索では見当たらない)。説明会の趣旨はもとより、ガイドブックに対する経済産業省の立ち位置ですとか、これを定める背景などちゃんと事前共有していただけたら、ありがたかったなぁと思いました。Web上に存在するガイドブック骨子案(PDF)を見るに、経済産業省への言及は1.1.4. 本ガイドブックの利用方法において本ガイドブックは経済産業省の事業としてとりまとめられたものとしかなく、税金を使った事業であれば、もう少しちゃんと事業そのものを広報されても良さそうなものですが。

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