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AI検索でSEOはどう変わるのか?

本書にもお名前が登場する辻正浩氏と並び、SEOの専門家としての歴がたいへん長くいらっしゃって個人的にその発信内容を信頼させていただいている渡辺隆広氏の著書、『AI検索でSEOはどう変わるのか?』を読みました。

内容に特に目新しさはなく、正直「ですよねー」という話が多い印象ですが、しかしそういう内容を書籍というフォーマットでもしっかり発信してくださっているのは、大変ありがたく思います。

生成AIが登場した当初は「検索 vs 生成AI」の対立軸で語られることもありましたが、両者は対立関係ではなく融合・統合です。

確かに対立軸であったり、検索が生成AIに置き換えられるかの論調は見聞きした覚えがありますが、最近は落ち着いたのかしら。仮に対立する位置付けであっても、弁証法的に相互浸透は不可避なので以下略。

なぜユーザーは検索に不満を抱くのでしょうか。その原因は「デルフォイのコスト」という概念で説明できます。これは、ユーザーが目的の情報にたどり着くまでに支払わなければならない、目に見えないコストのことです。

「デルフォイのコスト」、本書で初めて知りました。ありがとうございます。

Googleや検索業界で良心を持った専門家たちがさんざん述べてきた「ユーザーに役立つコンテンツを作ろう」を実践してきた企業にとっては(ユーザーに役立つならば AIもそれに言及するに違いないので)影響は軽微のはずです。

上記のくだりはまったくもって真理だと思うので、繰り返し発信し続ける必要があるでしょうね(影響が「無い」とは言っておらず「軽微」というのがポイントかと)。新たなバズワードが登場するたび勢いづいてはポジショントークを繰り広げる人たちに負けないように(謎

SEOのコンセプトを会社全体の業務プロセスに浸透させていく、組織内の連携促進者としての役割が、これからの SEO担当者には求められます。

SEOに限った話ではなく、私がよく仕事で関わるテーマで言えばアクセシビリティもそうだし、デザインガイドライン/デザインシステム周りもそう。究極、そこのところの巻き込み力の設計・実装こそが本丸。

なお1箇所、誤記を発見しました(本来「プレゼンス」とあるべきところが「プレセンス」になっていました)。

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