ルックバック

2025年7月4日

原作は読まずに、予備知識もほぼゼロで、劇場で見逃していたアニメ『ルックバック』をPrime Videoで見ました。結果......画面の前で泣きはしなかったけれど、久々に心が抉られる想いをしました。だって京本が、あまりに純粋なうえに、かわいすぎたから。そして生かされる限り、生き続けなければならない残酷さを、突きつけられたから。

じゃあ藤野ちゃんはなんで描いてるの？

この問いから始まる走馬灯が、圧巻。若いときに夢中になることに、理由なんてきっと無いのだ。「好きだから」そんな単純なものでもなく、しかし無性に突き動かされるように、何かにハマってしまうことがある。たとえ未来にどんな結果を招くことになろうと、きっとそれは幸せで必要なことなのだ。

自分の場合、学生時代に出会った人力飛行機が、まさにそういう存在。使える時間・お金・体力は惜しまず留年スレスレまで突っ込んだ、設計・製作・試験を通じ何度となく辛い経験をした、人間関係でトラブったりもした。それでも作って飛ばしたかった飛行機があり、それに乗れることに無上の喜びを感じてた......いい時代でした。