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黒部ダム〜阿曽原ピストン 2024

展望台の下の段に降りての十字峡パノラマ

10月24〜26日の覚え書き。阿曽原温泉小屋へ遊びに、黒部ダムからピストンしました。ちなみに阿曽原温泉小屋のお世話になるのは、今回で通算13回目となります。写真は、黒部ダム〜阿曽原ピストン 2024 | Flickrにまとめました(小屋主の泉さんに送った1枚が、その後「こちらこそ!」という記事に掲載され光栄です......ハイ、私が「ガンダムさん」です笑)。

今年は能登半島地震の影響黒部峡谷鉄道トロッコ電車が一部区間の折り返しで運行しており、例年のようにダムから欅平へ通り抜けることができません。なので、半分は仕方なく、もう半分は未経験ゆえの興味から、ピストンすることに決定。

ロッジくろよんに前泊するつもりで9月に電話をかけたところ、奥様がお亡くなりになったそうで、宿泊予約は(Webサイトにはそう書かれていなかったものの)例年より早く終了していました。なので、仕方なくテントを担いで歩いたのですが、ザックが非常に重かった......ずっと山小屋にばかり頼って、精神的にも肉体的にも鈍っていたのを痛感しました。

1日目(10月24日)

  1. 自宅を9:30頃に出て、上野駅10:28発のかがやき509号に乗車。朝食は済ませてきたけれど、コンビニで買ったおにぎりを車内で頬張る。11:41に長野駅に到着。
  2. 長野駅のすぐ近くにある、アルピコ交通 長野駅前案内所へ。自動券売機で扇沢までの特急バス乗車券を購入。
  3. その後、昼食へ。どこで何を食べようか、少し彷徨った挙句に選んだのがバス停と同じ東口側にあった茶寮 志もだ。そこで日替わり定食をいただいた。
  4. ㉕乗り場でしばしバス待ち。そして13:00発の特急バスに乗り、扇沢へ。道路は混雑しておらず、ほぼ定刻(14:45)頃に到着。
  5. 立山黒部アルペンルートのチケットはあらかじめ予約していたけど、自動発券機はすでにクローズされていたので、窓口でQRコードを見せて発券。
  6. 電気バスに乗り、黒部ダム駅へ。一応お約束なんで、展望台まで上がってみたけど、曇ってるしガスガスだしで眺望はイマイチ。
  7. そそくさと展望台を後にして、ロッジくろよんへ。ちょうどご主人が小屋閉めのため玄関を板で塞ぐ作業中で、声をかけたところすでに営業は終了したとのこと。
  8. 小屋に着く前にテント場でテントを1張、見かけていたので聞いてみたけど、なんとも愛想のない塩対応。他に選択肢もないので、テントを(無料で)張らせてもらうしかない。
  9. 幸い、まだ水道は止まっていないし、トイレも使えたので問題無し。風の通る場所でもないので、ペグも打たず雑にサクッとテントを設置。
  10. 今回、持ってきているメインの食料は、モンベルのリゾッタ。さっさと夕食を済ませ、コーヒーも飲んで、映画を1本見てから横になる。トイレには2度、足を運ぶ羽目になった。

2日目(10月25日)

  1. 4時頃に起床。早速、リゾッタ&コーヒーで朝食を済ませ、テントの撤収に取り掛かる。向かいのテントの男性2人組のうちの1人とご挨拶、やはり下ノ廊下に向かうようだ。
  2. 5時前には出発準備が整って、僅差で2人組より先にロッジくろよんを後にする。誰もいない黒部湖あたりは、歩いていて毎回、緊張するしテンションぶち上がる。
  3. 5:40 黒部湖駅を通過。驚くべきことに、すでにその時間に黒部ダムは放水をしていてガッカリ。黒部川が濁って、綺麗なエメラルドグリーンに見れないことが確定。
  4. 6:08 黒部川にかかる橋を渡る。6:51 真砂への分岐→7:53 新越沢合流点→8:19 高巻き→8:30 黒部別山沢→8:50 白竜峡(ここで女性ソロと最初のすれ違い)→9:43 十字峡。十字峡の展望台から見た黒部川は、やはり透明ではなかった。
  5. 阿曽原から来ていた人が、展望台に3〜4人いたかな。特に食事は取らずに休憩後、歩き始めて10:33 作廊谷合流点→10:46 S字峡→11:11 東谷吊橋→11:30 仙人谷ダム。
  6. 仙人谷ダム内部には、本来であれば今年開通していたはずのキャニオンルートに合わせてか、目新しい看板を複数見かけた。ダムを抜け、急登を登り切って、12:04 権現峠。
  7. そして12:25 阿曽原温泉小屋に到着!あいにく泉さんはお出かけ中。受付(今年は素泊まり9,000円)を済ませ、すぐさま露天風呂へ。まったりしてたら、給湯管の清掃がてら泉さんがやってきて、一緒に風呂に浸かって世間話。
  8. 露天風呂は、都合2回、入った。やはりここまで来て1回だけ、はありえない。素晴らしいお湯だし、青空と対岸の紅葉が目に眩しい。本当にありがたい温泉。
  9. 少しだけ、テント場を抜けて欅平に向かう途中にある沢まで散歩もしたけど、サンダル履きだったせいで軽く足を滑らせてしまった。危ない危ない。
  10. 小屋には泉さんのほかに、大仏さんと、富山県警のお二人がいらした。蛭子坊からの預かり物を無事にお渡ししたところ、思いがけず(歩荷代とかなんとかで?)歓待していただいて、恐縮。
  11. 泉さんは酔いが回って?先に休んだけれど、ほかの皆さんとは消灯の21時近くまで話し込んでたかな。いや実に楽しい夜を過ごさせていただきました、ありがとうございました。

3日目(10月26日)

  1. 4時には起きて、出発準備を始める。お湯は自分で沸かさず小屋のを分けていただいて、リゾッタ&コーヒーで朝食。5時前には出発したと思う。大変お世話になりました!
  2. 小屋を出てしばらくの登りは、まだ真っ暗な時間帯で完全にヘッドランプ頼みで歩いたけれど、光量が本当に少なくて難儀した。眩しいくらいのランプを点けている人をよく見かけるので、買い替えたい。
  3. 5:45 合宿所を通過。仙人谷ダムのところで水の色がエメラルドグリーンだったから、黒部ダムの放水は止まっていることを確信。これなら、十字峡の展望台を再訪するのもアリかなと。
  4. 6:10 東谷吊橋→6:38 S字峡→6:49 作廊谷合流点→7:16 十字峡の吊り橋。果たして、十字峡で見た水の色は、素晴らしいエメラルドグリーンだった。岩が乾いていたので、展望台の下の段まで降りて、しばし景観を堪能。
  5. 8:07 白竜峡→8:29 黒部別山沢→9:00 新越沢合流点。その後、黒部川にうんと近寄れるポイントで、水位が下がっていたので小休止。滑らかな岩肌に腰掛けつつ、どれだけの時間をかけて滑らかになったのだろうとか思う。
  6. 10:50 黒部ダム直下の橋に到着。ずっと谷間を歩いてきて、唐突に巨大な人工物=黒部ダムが見えてくるあたりは、なるほど泉さんがおっしゃる通り感動できる。すごいモノを人間は作り上げたものだ。
  7. そこからの登りが地味に一番キツく感じたけれど、11:16 登山者出口に到着。黒部ダム駅内で一息つきつつ、家族に無事を伝えたり、泉さんにも無事のメールを送ったり。
  8. 11:32 黒部湖駅に到着。そこからアルペンルートを(途中、観光などは一切挟まずに)富山側へ抜ける。黒部ケーブルカーや立山ロープウェイにも久しぶりに乗ったけれど、紅葉シーズン中らしく混み合った。
  9. ひたすら乗り継ぎまくって、電鉄富山駅に着いたのは15時近く。アパホテル〈富山駅前南〉にチェックインして、シャワーを浴びたり、荷物を整理したり、部屋の中にテントやなんかを干したり。おかげで、自宅に帰ってからの手間がだいぶ省けた。
  10. 夜になって、蛭子坊へ。富山のご出身で帰省してきた同僚のFさんと、19時の開店から22時過ぎまで日本酒をいただきつつ、楽しい時間を過ごしました。ありがとうございました!
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