『千年女優』のリバイバル上映
著
今 敏監督作品のリバイバル上映企画 第2弾として、『千年女優』が映画館で見れるというので、新宿ピカデリーの19:45上映開始の回に行ってきました。『千年女優』は2010年に見たっきりだったのですけど、まさか大スクリーンで鑑賞できる機会が巡ってくるとは思いませんでした。精神的に滅入りそうだったから、足を運ぶべきかしばらく迷ってたんだけど、結果的にはとても良かったし見に行って正解でした。
前回、見たときより劇中の千代子の年齢に少し近づいたからだろうか? 余計に感情が揺さぶられた気がしました。恋に恋した女性の一代記、ではあるのだけど、私にとっては夢を夢みる私自身の、映し鏡のような作品。自分を千代子に喩えるなら、「鍵の君」はいまだ果たせぬ夢、付かず離れず傍にある「鍵」は夢の実現可能性を具体化した存在......というのを無慈悲に突きつけてくる。
あぁ、なんて残酷で美しい映画なのだろう。そして、実に惜しい監督を失くしてしまったものだと、つくづく思いましたね。映画館に行く前に、久しぶりにNOTEBOOK »NOTEBOOK» ブログアーカイブ » さようなら - KON'S TONE(スタイルシートがHTTPSではなくHTTPでリンクされているため見た目がイマイチだけどテキストは読めます)を読み返しました。ご存命なら、きっともっと魂を揺さぶるアニメを創り続けていたに違いない。