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営業力:「顧客の心」に処する技術と心得

本日、覚え書きをする田坂広志先生の著書は『営業力:「顧客の心」に処する技術と心得』。

人間と組織を売り込む力。それが「営業力」です。

素晴らしい定義。もう初っ端から感服です。

「自分自身」が、最高の商品である。そう思い定めたプロフェッショナルは、そのとき初めて、「人間を磨く」という道を歩み始める

最高とまでは思い定めていないけれど、自分自身も商品のひとつという認識は、昔からありました。顧客向けのセミナーを開催し、私を通じて組織や組織の扱うサービスを知っていただく活動に、長く携わってきましたから。組織の代表性を帯び、人前でお話しさせていただく場を通じて、良い修行をさせていただいているとも感じます。

人間と組織を「売り込む」とは、我々の人間と組織に対する顧客からの「信頼を得る」ということです。「この人間ならば任せられる」「この組織なら大丈夫だ」。顧客に、そう感じていただくことです。

これも、言われてみれば、非常に腑に落ちるくだりです。先述の私のセミナーは基本、顧客の興味や関心、聞きたいであろう内容を中心に構成しているつもりで、もちろんサービスを紹介する時間も設けているのですが、宣伝色はかなり薄め。それが多少なりとも、信頼の獲得に繋がることを期待しています。バランスには苦慮していますが......。

プロフェッショナルをめざす人間にとって、この「慢心」と「横着」こそが、実は、最大の落とし穴になってしまう

セミナーの話でいうと、リハーサルを行わずにぶっつけ本番で臨んだことが昨年、何度かありました。まさに「慢心」と「横着」そのものだったと、反省しています。今年に関しては、そのようなことが無いよう準備を心がけたいと思いました。

誰もが、かけがいのない人生の、かけがえのない時間を、生きています。それは、我々自身が、そうであり、顧客としてお会いする方々も、そうです。そうであるならば、その顧客の時間を、決して無駄にしてはならない。

営業という場面のみならず、人生全般について言えることですね。その思いを深めるためにも、田坂先生がよくお話しされたり著書に記されている、死生観を抱かなければならないのでしょう。必ず終わる命、一度きりの命、いつ終わるかわからない命。究極、その命とどう向き合うかが、問われるのでしょうね。

この顧客との、このご縁を、大切にしたい。ともに過ごす、この時間を、大切にしたい。その願いが、「営業力」と呼ばれる力の、根本にあるべきものなのでしょう。

素晴らしい結びの言葉でした。冒頭で引用した営業力の定義と合わせて、反芻し続けようと思います。

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