50歳からやってはいけないお金のこと
著
『50歳からやってはいけないお金のこと』、期待して読んだ割に得るものが個人的に少なくてちょっと残念な本でした。こと老後に向けては不安を煽るような話が少なくない気がして、2,000万円必要云々はその典型だけど、本書はその「逆張り」みたく映ってしまって、それはそれでかえって不安になるというか。
何か経済の状況に変化が起きると、メディアが不安を煽る報道をするだけではなく、それに乗じて商売しようという業者がたくさん出てきます。我々はそういうたくらみに安易に乗ることのないように気をつけなければならないと思います。
確かにね......どうしたってネガティブなことを書き立てられると嫌でもそっちに目が行っちゃいがちですものね。金融商品なんかに限らず、その点は気を付けつつ、自分のなかの判断軸をしっかり持てるようバランスの取れた情報収集なり学習をしないといけないですね。
定年後の仕事ではそれほど多額の収入は得られないと思いますが、現役時代のように生活のために働くのではなく、"遊ぶために"働くのですから、収入は少なくてもいいのです。
なるほど、ちょっと新鮮な響き。しかしなあ、年金が本当にちゃんともらえるのかという点では正直、不安が拭えないし、となるとやっぱり遊ぶためじゃなく生活のために死ぬまで働き続けないといけないんじゃないの?と思ってしまう。
「成仏しよう」と言うのは、会社における地位や立場に対するこだわりを捨てようということです。
ああ、これは既に私、たぶん実践できてます。なのでもう、かなり成仏してます笑。
公的年金というのは破綻するわけでも頼りにならないわけでもない、むしろ日本の年金の現状は世界的に見ても優れている
先に書いた通り、このくだりは勉強不足ながら、どうしても信用できなくて。信用できるようになるためには、著者と同じくら年金について学ぶしかないのだろうか......多くの人はイメージだけで判断していますが、実際に数字のエビデンスを見ると、年金はとても安心できるものだ
ともあるけど、満額支払われなくても諦めがつくようメディアによって自分を含む大勢がメディアに印象操作されてるんだろうか笑。
「年金受給開始の繰り下げ」が、年金額を増やす方法として最も効果の高い手段
というのは分かりますが、そのためにはまずもって心身ともに健康を維持できていることに加え、どんな仕事であれちゃんと働き続けることができている前提が必要......とか思うと、やっぱり決して容易でもないなって感じます。