すべての問題は山に行けば解決できる
著
『美しすぎるエベレスト街道:一生に一度は行きたい絶景のヒマラヤトレッキング』を買おうかどうしようか思案するうち、同じ著者の『すべての問題は山に行けば解決できる:悩める会社員から 七大陸の最高峰を目指す登山家へ』が気になってしまい、結果として先にそちらを購入・読了したので覚え書きしておきます。タイトルは正直だいぶ釣りっぽいし、それを真に受けることができるほど私は純朴でもないのですが。
自分にとっての楽しいを掘り下げると「生きている・成長している実感が持てる」「地球の素晴らしさに触れる」。そして、最大の魅力は「努力が必ず報われる」ことだと思っています。
同感ですけど、天候や怪我を理由に途中撤退を決めるときなんかは、なかなか努力が報われたとは思いにくくて。そこはやっぱり、年に数回しか山歩きに行けていないという、これまでの登山の頻度とか経験値の差が大きいかもしれない。まぁ撤退もひとつの「英断」てことで前向きに、今でなくとも将来において報われる努力と思い込むしかない。
雲ノ平に行くルートはいくつかあります。アクセスや行程を検討した結果、黒部ダムから「読売新道」経由で目指すルートを選択することにしました。
雲ノ平、今年なんとか行きたい場所なんですけどね。そして読売新道、調べてみるとかなり楽しそうなルートではある。通る人も多くなさそう=静かに山歩きを楽しめそうだし。どうしたって3泊以上の山行にはなってしまうけど、北アルプス最深部なだけにそれは仕方ない。
百間洞山の家(ひゃけんぼらやまのいえ)という山荘の名物とんかつ定食!たどり着くのに最低2日はかかる、とんかつ屋を知っていますか?日本最後の秘境が雲ノ平なら、日本で最も食べに行くのが困難なとんかつ定食ですよ。
こちらも、非常に興味をそそられたくだりでした。日本で最も行くのが困難、みたいなフレーズに弱いのかも。場所は、北アではなく南アルプスか......百間洞山の家レポート|山小屋|静岡市の南アルプス・井川情報発信サイト - 南プスや山小屋情報 | 造園緑化から南アルプスのサービス事業まで 特種東海フォレストなんかが参考になりました。
山や自然の中に行くと、思考ではなく身体感覚から潜在意識にアクセスできるため、自分と深くコミュニケーションが取れる
なんとなくわかります。山で独り歩いてるときって、たいてい自分自身とは別にもう一人の自分が現れて、冷静に体調やなんかを見守っているようなイメージ。いつどこで休むか、休憩の取り方にしても、自分同士が協議して決めるみたいな。それこそは、道中で起こるすべてを自己責任で背負わないといけない単独行の醍醐味。
人生を変えるようなターニングポイントとなるような気づきを得るには3日間以上自然の中に身を置くことをお勧めします。
そうしょっちゅう「人生を変えるようなターニングポイント」が訪れても忙しなくて嫌ですが笑、しかし仕事量を減らさせてもらった今年ならば、3日間以上に及ぶ山行にも行きやすい。あとは天気次第で何回行けるかなという感じ......今夏がラストチャンスと思って、向こう3ヶ月くらいは常に旅立てる準備をしておきたい。