人生の成功とは何か
著
いつ読み終えたか覚えていませんが、尊敬する田坂先生の『人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの』について覚え書きしておきます。
もし、おまえが、この人生とまったく同じ人生を、何度も、何度も、永遠に生きよと問われたならば、然り、と答えることができるか。
難しい問いですね。少なくとも、「然り」とは即答できない。しかし、「然り」と答えたいと思う気持ちはありますし、逆に答えないと今この人生を自ら否定してしまうような気がして嫌。だからこそ、「然り」と即答できるようになれたら素敵だなーと。
「果てしない競争」「精神の荒廃」「人間関係の疎外」という三つの問題は、単に企業の職場においてだけでなく、同様の競争原理を導入した社会の隅々において、生まれてくる事態なのでしょう。
競争が決して悪いことだとは思わないですし、競争すること自体が「精神の荒廃」や「人間関係の疎外」に対しすべての責めを負っているとも思いません。私にはどうも、経済の仕組みのイケてなさに依るところが大きいように思えるのですが......漠然と。
これからの時代のビジネスの潮流も、そうした「喜びの高め合い」の方向に向かっている
確かに、やれSDGsだのパーパスだのってトレンドからしますと、大局的にはそうなのかなって思いますし、実際そうであって欲しい。「喜びの奪い合い」って縮小均衡にしか聞こえませんから。ただパイを広げる段において環境と調和するには一層、物質的より精神的な豊かさを訴求するようにならないといけないし、今はまだその過渡期という印象。
我々は、人生において、かけがえのない日々を生きている。それにもかかわらず。このかけがえのない一日を生きたとき、その一日、何も成長していないことに気づくことがあります。いや、ときに、何十年の歳月を歩んでも、成長していないことがあるのです。
耳が痛くてもげそう笑
「一日を生き切る」その心構えを身につけることです。ここで大切なのは、「生きる」ではなく「生き切る」この「切る」という言葉に込められた思いがある。それは、「悔いが無い」という思い。
......命を使う、とセットで日々、肝に銘じます。