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マンガ 認知症

マンガ 認知症』は、ほぼ同時期に読んだ3冊の認知症関連の本の一冊。タイトル通りにマンガではあるのだけれど、文章がゼロってわけでもなくて、新書らしくしっかり内容は文字化されています。ともすると気持ちが重たくなりがちな内容ですが、漫画のおかげでさらっと読み通せる感じです。

日本老年精神医学会では、認知症の周辺症状に向精神薬を処方することをあまり勧めていません。薬によって認知症の人の行動が低下してしまったり、コントロールされてしまったりして、その人らしさが失われてしまう

向精神薬ってあまりよくないんですね......寿命が短くなるなんてことも書いてあったりして。進行を少しでも遅くしたくて薬を処方されるケースがあるけど、それがどういう薬なのか、向精神薬かそうでないかは、ちゃんと確認したほうが良さそう。少なくとも、完治するものではないですからね。

認知症の人のご家族は、よく「人が変わったように怒りっぽくなった」「言葉が乱暴になった」と口にします。これは、脳の前頭葉が萎縮するという脳機能の問題と、自分のプライドを守るために他者を攻撃してしまうという心理的な問題から生じている

前者、つまり脳機能の問題であれば致し方ないと思うところはあれど、後者の心理的な問題については、なんとか周囲の優しさで緩和できたらな......とは思いますよね。ただ難しいのは感情の抑制が難しくなるというのは、一般的な老化現象でも起こることであって、そこを変に切り分ける必要もないのだけど、微妙に悩ましいっていうか?

誰にとっても、自分の能力の低下に向き合うことは、本当につらい、難しいこと

これは、正直、今の自分についても思うところはあります。40代になってから徹夜しにくくなったりとか(そういう話ではないか笑)。まぁでもやっぱり周囲が思う以上に本人が不安に感じたり悲しく思っていたりすることは少なからずある。その大前提を忘れずに接することができるようになりたいものです。

排泄の失敗は、認知症の中期によく表われ、介護者を深く悩ませる問題です。関連するBPSD(周辺症状)には、「不潔行為」や「弄便」「失禁」といったものがあります。

他の最近読んだ認知症関連の2冊が扱っていなかったのが、この手の話題ね。実際問題として、シモの話を避けるわけにはいかないと思っていて、「そういう」問題が起こる可能性というのは、ちゃんと認識しておきたいなあと思います。

弄便の症状が出るようになると、家族では対応が難しいですし、なにより住環境が不潔になってしまいます。

ふむ、そうなったらある意味お手上げというか、施設での介護がほぼほぼマストになってくるわけですね......大変参考になりました。

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