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「日本DAISY共催: 普通の書籍が読めない人に読書機会を提供する: EPUB電子書籍のアクセシビリティ」に参加

11月26日の覚え書き。今月6日に予告していた件ですが、日本DAISYコンソーシアム(JDC)ならびに日本電子出版協会(JEPA)が主催したイベント、日本DAISY共催: 普通の書籍が読めない人に読書機会を提供する: EPUB電子書籍のアクセシビリティに参加&登壇をしました。参加してくださった皆様、また運営に携わられた皆様には、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

そのなかで私は「WebアクセシビリティとEPUBアクセシビリティ」と題し20分弱の講演を行いました。Webのアクセシビリティに長年携わってきた立場から、規格やガイドラインを軸として両者の関係についてお話しました。最もお伝えしたかったのは、こくちーずプロの告知ページに記載されていたフレーズ通り、まさにEPUBアクセシビリティにとってWebアクセシビリティは基盤となる......ということです。

Webアクセシビリティの分野で培われた知見やツールなどが、今後ますます、EPUB出版物のアクセシビリティ向上に貢献することでしょう。講演のなかで紹介したとおり、Webアクセシビリティのチェックに広く使われているaxe-coreが、EPUBアクセシビリティのチェックツールであるAceに搭載されているのは、その一例でありましょう。

しかしISO標準化されたEPUB Accessibility 1.0、すなわちISO/IEC 23761:2021に対する一致規格としてJIS規格のJIS X 23761:2022が今年制定されたとはいえ、その普及への道のりが遠い状況なのは否めません。閉会挨拶で国際DAISYコンソーシアム理事の河村氏は正念場と表現されていたけれど、本当におっしゃる通りだと思います。EPUB出版物の流通にかかわるすべてのステークホルダーを巻き込んで、いかにJISの利用ひいてはアクセシビリティの向上を推進していけるかが問われています。

[ 2022-12-29 追記 ] すべてのセッションについて講演会記録が公開されました。私のもの(WebアクセシビリティとEPUBアクセシビリティ)もあります。関係者の皆様、ご対応ありがとうございました。

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