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Re: デザインシステムをデザインシステムだと考えない思考実験

デザインシステムをデザインシステムだと考えない思考実験を読んでの感想です。あらかじめ書いておきますが、オチとかは当然ありません。

名前なんて後から考えれば良いのではないか、最初は箱なんて必要なくてドキュメントとデザインファイルと実装のなんとなくのまとまりがあれば良いのではないか、と最近考えている。

デザインシステムに固有名詞を与えることの是非、についての記事なのかなと思って読み始めたのですけど、上記のくだりからは「わざわざデザインシステムだなんて格好つけなくてもいいじゃん」的なノリを感じましたし(私の勝手な思い込みです)、それはごもっともだと思っています(同じく私の勝手な以下略)。

「デザインシステム」などと、いかにもイケてる風に呼ばれ始めるよりずっと前から、それと同等の取り組みを行い、また近しい成果物なりアウトプットを制作してきた人は、少なくないと思うんですよね。単に、ガイドラインのようなドキュメントと実装工程寄りの成果物を一緒くたに扱える、便利なラベルが無かったってだけの話で。

「レスポンシブデザイン」然り、「アトミックデザイン」然り、イケてる風のラベルを考えつくのってすごいセンスだなって、正直思います......自分にはその手のセンス、才能がゼロだと思っているから。一種のマーケティングセンスなのかな。ただ、「デザインシステム」という言葉については登場して以来、ちょっとモヤモヤしてるのも事実。

それは本当にシステムと呼べる代物なの? 何がそれをシステムたらしめているか掘り下げているの? みたく気になる成果物、アウトプットも中にはあって。もっとも、外野から成果物だけを眺めても実際のところ=それが組織内外にもたらしている価値というのは見えづらいから、余計にモヤモヤするというか。その辺りは

でも巷に出回ってる情報は「きれいな箱に中身を詰めた話」しかなくて、「ダンボールの中身を整理整頓した話」は少ない。

に通ずるところがあるのかも。泥臭い話ってなかなか組織の外には出さない、出せないじゃないですか。総論賛成・各論反対をどう収拾させたかとか、あるいは社内政治っぽい話とか。デザインシステムを構築・維持していくのって、きっとその辺が本丸(謎)であるにもかかわらず。その手の話が出てきたところで内容に汎用性・普遍性はあまりなくて、単に面白いだけで終わっちゃうかもだし。

アマゾンの奥地にでも旅立ってこようかな。

私は早くエベレスト街道に旅立ちたいのですけど、コロナ禍の行方よりも少し前にあった飛行機事故が気になって、年内は難しいかも。

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