「読む」技術

2021年9月11日著

これまた、いつ・何の授業で紹介されたか記憶にないのだけど、とにかく大学院の授業で言及されたのがきっかけで読んだ（はずな）のが『「読む」技術～速読・精読・味読の力をつける～』。サブタイトルにある「味読」という言葉が自分には目新しかったのだけど、

「味読」は、書かれている内容を楽しく味わう読み方です。

ということらしい。さておき本書の内容は読書法を3つに大別し、それぞれに属する計8つの読書戦略、読解ストラテジーを提示するというもの。構成としてはこんな感じ：

個々の戦略の名前はまぁどうでも良いのですけど、整理・文章化されてみると、なるほどそういう読み方があるのかーという感じ。自分はどちらかというと味読をする機会は日常的になくて、速読 or 精読という両極端な読み方を（本でもWebでも）している気がします。

意外だったのは、スキーマという単語が出てきた辺りか。まさか読み方についての本でこの単語を目にすることになろうとは。以下は話題ストラテジーを解説した章からの引用：

読み手はスキーマを呼びだし、そのスキーマと文章が整合的に理解できたとき、「わかった」と感じます。しかし、その瞬間、別のスキーマを呼び出す機会を失ってしまっているのです。