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longdesc属性の利用をWCAGの達成方法として残すことの是非

miChecker:『代替テキストが150文字を超えています。longdesc属性などを用いて、代替テキストを別に提供する事を検討してください』 | Accessibility.jpを読んでの感想。longdesc属性は既に廃止されているので(16.2 Non-conforming features / 16.2 不適合機能)、longdesc属性の利用は推奨すべきではないと自分は思うのですけど、Techniques for WCAG 2.2においてもH45: Using longdescは残っているんですよね。

ウェブアクセシビリティ基盤委員会が翻訳・公開しているWCAG 2.0 達成方法集で、当該の達成方法の日本語訳を読むことができます(H45: longdesc 属性を用いる)。これだけを読むと、longdesc属性を利用してもなんら問題はないという印象を持つと思うのですよね......もちろん、実際にはテスト0013-01:アクセシビリティ サポーテッド(AS)情報なども参照したうえで、利用の是非は決定するにせよ。

個人的には、この達成方法(H45)は削除したほうが良いのではないかと思ったので、2019年11月以来やり取りが止まっていた、Add warning to technique H45 that longdesc is obsolete · Issue #950 · w3c/wcagにコメントしてみました。したらば、仕様として認められているかどうかより実装が存在していることを重んじるべき、みたいなコメントがCharlesから速攻付けられて。まぁ彼はHTML5 Image Description Extension (longdesc)のエディタでしたから、longdesc属性に人一倍思い入れがあっても不思議はないです。

H45を残すにしても、現状のままでは問題がある、控え目に言って不親切だと思うので、何とかしたいところ。何とかできれば、冒頭で紹介した記事にあるような、miCheckerの出力しているであろうメッセージ内容も書き換えられると思うのですが......そもそもmiCheckerをアクセシビリティ検証に使うってどうなのとかいう論点はさておき。

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