Re: そろそろPDFの多用を止めませんか
著
少し前にTwitterのタイムラインでPDFを滅ぼすとかいう話題が盛り上がっていましたが(盛り上がっていない)、発端は山田先生がお書きになったそろそろPDFの多用を止めませんか - アゴラという理解で良いのかな。
総務省内(ということに文脈上は一応しておくけれど)に果たしてPDFが大好きな人々
というのが実在するのか自分は知りませんし、ましてやなぜ大好きなのか、その理由など知る由もありませんけれど。第三者による改変を防ぐとか、表示上の一貫性を担保するなんてもっともそうな理由より、単純にラクをしたいってだけではないかしら?
ラクというのはつまり、アクセシビリティに対する理解も責任感も乏しい(しかしさすがにWord形式などのままで公開するのはマズそうと認識できている程度の)Web担当者にとって、報道機関に配布したのと完全に同じ見た目を維持しながらWeb上で文書を公開する目的において、もっとも短時間で労せず要件を満たすことができる、という意味。当たってない?
わが国では、総務省の報道発表に見られるように、PDFが依然として主流である。PDFの多用を止めるように働きかけるのは、デジタル・アクセシビリティを主管する総務省の責任である。それでもPDFという人には、メルボルン大学のような簡単なテクニックも周知すればよい。
という風に山田先生は総括されているけれど、自分はことPDFについては過去に公の場で速くEPUBに駆逐されないかなというくらいに思っています(笑)
なんて暴言を吐いたことがあるくらい過激派ですから、その程度の対応で必要十分とは思えません。
アクセシブルなPDFをこさえるテクニックも必要だけれど、そもそもそのテクニックを用いる動機をどう喚起するか、それこそが重要かつ急務であり、つまりはデジタルの価値や可能性、ファイルフォーマットごとにあるメリット・デメリット、そしてもちろんアクセシビリティについての教育を継続的に徹底しなければ、改善は困難だと思います。さもなくば、多用しないよう呼びかけるのでなしに、全面的にPDFの使用を禁止してしまったほうが、まだいくらかマシな世界が訪れるかも知れません(適当