世界最高の話し方
著
先日、大学院の授業で著者の岡本純子氏から直接お話を伺う機会があったのですけど、その事前準備にと読んだのが『世界最高の話し方―1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』。こと人前で話すことに関しては、それなりに独学したり場数を踏んできたつもりではありつつ、良い機会なので改めて勉強させていただきました。
自分視点を「離す」ことが、「話す」ことを上達させる第一歩になるのです。
人は「自分が聞きたい情報だけ」を受け入れる生き物
、というくだりを受けてのアドバイス。「伝える」と「伝わる」は違うとかよく言われ(聞かれ)ますけど、そういうことですよね。自分はまだまだ修行が足らないようで、自分の言いたいことを言い放つだけな対話が多い気がします。
ポストコロナは、ポピュリストとは一線を画した次世代リーダーが、「力を与える&共感」型の話し方を武器に、社会課題を解決する時代になってほしいものです。
ポピュリスト=トランプ氏、一線を画した次世代リーダー=バイデン氏、とはどこにも書いてなかったけれど、出版時期的にどうしてもそう読めてしまうなぁ。というのはさておき、自分もそうなって欲しいと願いますし、社会全体がポピュリストに傾倒しないようにできることは自分にもきっとあるはず。
アメリカのデューク大学の研究では、低音をもつ男性CEOはそうでないCEOと比べ、1年で18万7000ドル(約2000万円)も多く稼ぐという驚きの結果が出ました。
ウッヒョー。ちょっとこれは、元データなり論文に当たらないことには信じ難いけれど......本当だったらすごいことですわ。これに関連して、自分は声がそれほど低くないというのを授業の中で岡本氏に直訴? したのですけど、それほど高くないのでは? とかわされてしまいましたw 実際どうなんでしょう。まぁ自分が認識する声って、他人の認識と乖離するか......。
全身の五感で感じ取っていた情報を、目と耳だけで吸収しなければならないリモート環境では、発信者はこれまで以上の努力をしなければ、伝わりません。
来年もしばらくはコロナ禍が続くんだろうし、その意味では会議はリモートが大半という状況が続くんだろうけど、つらいですね。結局、ZoomやTeamsで異常に疲れるってのは、話す側にしろ聞く側にしろ、限られた情報量を前提にオフライン時より頑張ってしまうからなんですよね、意識的にしろ無意識にしろ。なので、余計に集中力を使うし、長時間は持たない。
他人との「摩擦」は怖いけれど、その摩擦がエネルギーとなって、創造されるものも無数にあります。
これ、すごくありがたいお言葉だなって、思いました。摩擦を過度に怖れなくていい、と。