新版 広報・PRの基本
著
Amazonの書評でも触れられている通り、偉人の言葉の引用に随所で出くわすのがすごく読みにくいし、記者に忖度しすぎているかの書きっぷりは気になったけど、『新版 広報・PRの基本』を読みました。広報担当者の業務範囲を俯瞰すると同時に、それぞれで必要となるであろうマインドを知るには、良書かなと。ただし、
2016年施行の「障害者差別解消法」により公的機関のみならず、どの企業も、ウェブアクセシビリティ規格「JIS8341-3:2016」に基づき、ウェブアクセシビリティの確保や向上が必要なので、留意しましょう。
という記述については、別途出版社にフィードバックしなければなりません。正しい表記は「JIS X 8341-3:2016」だし(「X」が抜けてる)、企業がWebコンテンツのアクセシビリティに取り組むうえでJIS規格を使わなければいけないわけではない(使っても良い)し、そもそも障害者差別解消法にそこまで詳細な要件が記載されていないので(されて欲しかった気はするけど)。......というのはさておき
正統には、製品の品質と社員の品性、そして会社の品格という「3つの品」が常に高度化し、その進化・深化に比例して知名度やイメージが向上していくプロセスが理想。
さらっと理想論が述べられているけど、これめちゃくちゃハードル高い。広報担当者の一存でこれを実現するのは至難の技。同じく、
インターナルコミュニケーションによって相互理解と連帯感を作り、①従業員の意識改革、②問題意識の共有化、③モチベーション向上、④トップと従業員の信頼関係の構築などを行うことによって、企業の活性化を促進
というのも、げろハードル高い。少なくとも経営層の強力な後ろ盾、トップダウンの「圧」無しに勧めても、広報担当者は社内で反感を買うだけでしょう。取り組まなければいけないこと、ではありますけども。