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立山黒部ジオパーク映画「剣(けん)の山」

個人的に馴染み深い立山黒部が舞台で、なおかつ『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-』などで知られる上坂監督が監督・脚本・プロデューサーを務めたということで、以前から気になっていたものの上映場所が黒部市吉田科学館に限られていた関係で見たことのなかった立山黒部ジオパーク映画「剣(けん)の山」。昨今のコロナ禍を受け、フルドーム作品無償公開プロジェクトの一環として5月15日(金)正午から5月29日(金)正午までの期間限定でYouTubeに公開されたので、拝見しました。以下はあらすじ:

小さな頃、山岳救助隊員だった父親を山で亡くした主人公の剣。彼はいつしか山を避けるようになっていた。そしてある年の夏、高校生になった剣は科学部の合宿で立山に登る。その雄大な自然の中で、先生や友人たちに囲まれながら、山と自身の関係を見つめ直していく。

なぜか昔見ていた教育テレビの『中学生日記』を思い出しながら見ましたが(ただし本作では主人公を含む生徒達は高校生という設定らしい)、宇宙〜地球〜立山黒部のあいだにあるコンテキスト、ストーリーをとてもわかりやすく提示していたと思います。基本的には科学部顧問の先生の台詞を通じて内容が語られるので、人によっては説明調過ぎに感じられてしまうかもだけど......。そういえばその先生、立山駅から室堂に向け走行中のバス車内で、シートベルトをせず肘掛に半分腰掛けるような格好で話すシーン(10:17〜あたり)がありましたが、良かったのかしら(謎

もう一点、不思議に思ったのが、21:00あたりで「海が見える」と盛り上がるシーン。剱御前小舎に向かう登りの途中で日本海が見えるなんてこと、あったっけ?と。剱御前小舎からであっても、日本海を見通せたことは無かった気がするのですが......当然ながら剱岳の頂上からであれば、富山湾がよく見えましたけどね。

[ 2020-05-18 追記 ] @sun_dessさんからお返事をいただき、自分の2つの疑問について謎が解けました。まずバス車内のシートベルトについてですが、撮影に使われたバスは路線バスであり、路線バスはなぜシートベルトをしなくていいの?バスのシートベルト事情にある通りだそうです。義務がないというだけで、安全上はもちろんした方が良いでしょうけど、少なくとも法を犯すような真似ではない、ということですね。

第二に、剱御前小舎に向かう登りの途中で日本海が見えるのか?という点ですが、これは新室堂乗越を経由する遠回りのルートを使ったのだそうです。大日岳に向かうルートで稜線に出たということですね......ならば、日本海が見えたのも納得です。そういえば、途中で木道が出てくるのにも違和感があったのですけど、そちらのルートの地図上には木道の存在が示唆されています。かなり遠回りになったのでは? と当初は思ったのですが、コースタイム的にはさほど違いはないですね。いずれ、自分も歩いてみようと思います。

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