フリーソロ

2019年10月1日 著

9月29日の覚え書き。息子の学校の文化祭に行ったついでで、気になっていた映画『フリーソロ』を見ました。イオンシネマ板橋で、16時上映開始の回。もっと早い時期に新宿ピカデリーで見たかったけれど、夜遅くの回しか行けなさそうだったので、こちらの劇場に。そろそろ見に行くかって頃合いで上映時間帯の選択肢がうんと減ってるパターン。

早い話がロッククライミングのドキュメンタリー作品なんですが、高度感が凄まじく大画面で見て正解でした。ロッククライミング自体に興味はないし、やりたいとも思っていなくて、ただ「山が好き」ってだけで見たのだけど......。エル・キャピタンに命綱無しで登る、それ自体が偉業だし見所でしたが、稀代のロッククライマー、アレックス・オノルド氏の生き様だったり、氏の恋人であるサニ・マクキャンドレス氏の愛情の深さに感心させられる映画でした。

危険な行為をしようとしまいと、いつ何が理由で死ぬかなんて誰もわからない。皆それを頭では理解できても、ほんの些細なミスが確実な死に直結する類の挑戦に惹かれる当人とその周囲の人々の関係って、なかなか難しいものですね。ある意味、職業的宇宙飛行士とその家族の関係にも近いものがあるかもしれない。

そうそう、エル・キャピタンって自分もそこそこ間近に目にしたことがあります。2005年にサンフランシスコに出張で出かけたとき、ついでに私費で延泊させてもらって、ヨセミテ国立公園に足を伸ばしたんですよね。14年も前のことだから、正直もうあまり覚えていないのだけど、異様な迫力というか風格があったような気が。