会社人生、五十路の壁 サラリーマンの分岐点

2019年9月7日 著

相変わらず50代向けの本を読むようにしているのだけど、『会社人生、五十路の壁 サラリーマンの分岐点』について。著者の江上剛氏、たいへん波乱万丈な人生を歩んでこられて、恐らくは人並み以上の苦労人でいらっしゃるのだけど、そのあたりの経緯の書きっぷりが性格の歪んだ自分にとっては少々鼻についたというか、苦手に感じました。いかにも破天荒な人生経験がベースにあってのアドバイスが主たる内容なので、正直参考にもしにくい。まぁ読みましたけどね、最後まで。

五〇代になったら煙たがられるのは当然だ。自分が若かった頃のことを思い出してみたらいい。

仰る通り。ただ、その事実をしっかり受け入れたうえで若い方々とどう接するかこそ難しく、鬼門であると感じます。若い人（部下）に自分から近づくな。むしろ孤独になれともあったけれど、組織に属していればまったく接しないわけにもいかないわけで。たまに距離感をつかみかねる時があるというか......まぁ相手の年齢に依らずコミュニケーションの何たるかは、生涯学び続けるしかない。

あなたは五〇代。もう先が見えている。部下に追いつかれ、追い越されるのは当たり前。

まだ自分は40代だけど、そういう感覚はあります。というか、ある意味では追い越してもらわないと困りますし、追い越されてなお若手と同じ類の仕事をし続けたところで組織における自身の存在意義なり存在価値は提供し難いから、徐々に目の前の仕事の中身を変えていくべきとも思いますね。今の勤務先で言えば、その点は多少なりとも実践できている気はしていて、社長って肩書きとかフロントエンド周りの実務に対するこだわりとか、いろいろ捨てたら良い意味で肩の力が抜けました。まだまだしんどいけど（謎

○○したのに、と人は「のに、のに」と言いたくなる。努力したのに報われない、尽くしたのに分かってくれないなどだ。この「のに病」にかかると苦しくて仕方がない

この「のに病」にかかってはいけない、というのは参考になりました。気をつけます。