World IA Day 2019 Tokyo
著
TECH PLAY SHIBUYAで開催されたWorld IA Day(略してWIAD、「ワイアド」と読むらしい)に参加しました。過去に何度か参加しようと思ったことはあったけれど、実は初参加だったかもしれません。個人的な目当てはOOUIの伝道師でいらっしゃる上野さんの講演、「OOUIの目当て("The Object of OOUI")」......目当ての話を目当てに参加したという感じです。
過去にも上野さんの講演は聞いたことがありましたが、とにかく情報量が豊富で正直咀嚼しきれておらず、録画で後日の復習が必須なのですけど( [ 2019-03-06 追記 ] ソシオメディア | OOUI の目当てが公開されていました)、それでも良い刺激をいただけました。自分はやはり、この界隈の話題についていくだけのインプットができていないというのを反省しましたね。とかく説明が抽象的で曖昧になりがちな言葉は、しっかり原義を掘り起こし図を交えて噛み砕いてくださったのがありがたかったです。
上野さんの講演からは、タスク指向からオブジェクト指向へとトレンドがシフトしているのは、そもそも世界がオブジェクトの集合体であるがゆえ起こるべくして起きている不可逆変化との印象を受けました。またサブジェクティブなデザインとオブジェクティブなデザインの対比というくだりでは、上野さんが資本家に対抗しているかのいち側面を垣間見た気がしました。
その後の小久保さんによるライトニングトークでは、OOUIの採用が自由なユーザー行動を担保し、その結果としてユーザーからの信頼と愛を獲得しえる......つまりOOUIは経済合理的足り得るというようなお話が終盤でありました。個人的にはそこのところの文脈をこそ掘り下げて聞きたかったのですけど(上野さんのサブジェクティブ vs. オブジェクティブ論と、経済合理性を巡る論調で、お二人の認識に果たして齟齬はあったのか?)、やや駆け足になってしまった感があって残念。
会社でやることがあったので懇親会には参加せず、上野さん・小久保さんにもご挨拶することなく会場を後にしてしまいましたが、休憩時間中に超久しぶり(何年振りだったのだろう?)で上ノ郷谷さんにお会いできたのは嬉しかったです。