2001年宇宙の旅
著
少し前に、『2001年宇宙の旅』を映画館で見たことない人に告ぐ : 超音速備忘録を読んだのがきっかけで、懐かしの映画『2001年宇宙の旅』がIMAX劇場で上映されているのを知りました。先月、やっぱり製作50周年を記念して70mm版特別上映てのがあったのですけど、チケットが速攻で売り切れてしまい残念な思いをしてたんですよね。残された日数が少なく相当迷いましたけど、2週間限定上映の最終日(11月1日)に、ユナイテッド・シネマとしまえん(Webサイト、早くちゃんと常時SSL化して欲しい)へ。
20時上映開始の直前に最寄駅に着いたのですが、駅出口の目の前に映画館があって助かりました。スクリーンは8スクリーン、座席はJ-19。映画館で本作を見たのは過去にも経験ありましたけど、やっぱり途中で休憩を挟むのが慣れないというか、なんというか。そして映像の投影が始まる前から音楽が流れ始め、投影が終わった後もしばらくは『美しく青きドナウ』が流れ続ける演出......これも本作ならではの伝統だっただろうか? 最後に映画館(確か有楽町だったはず)で見たときの状況がちっとも思い出せず、悔しい。
感想? とにかく本作はもとより映画を見ること自体が久しぶりだったし、たまたま昼飯も夕飯も食べれない精神過敏なまま見る羽目になったせいか、最後まで集中して見れたけど無駄に疲れました、主に音のせいで。どうもあの、全力で人を不安に陥れるような、すごく緊張させられる不協和音が苦手。ただ、あの不協和音こそが『2001年宇宙の旅』らしさでもある、とも思います。
ありとあらゆる知的生命が、黒くのっぺりとした辺の比が1:4:9の板に導かれているだけだったとして......だから何?という気もするし、凄く面白いなという気もするし、複雑な想いがします。いずれにせよ、創造主の存在を信じたくなるほどに、宇宙と自分の存在を不思議に思わせる本作は、貴重で強烈な印象。しかも、自分が生まれるよりずっと前に製作・公開されていたという事実、それがまた信じ難いのですよね。それにしても、創造主の定義で今の地球がまだ幼年期を終えてないとして、何がきっかけで(どんなスイッチを押して)終えられるのか、というのも改めて気になりました。