今すぐ現場で使える コンテンツ ストラテジー
著
かなり今更ですが、監修をされた長谷川さんづてで出版当時にいただいていた書籍、『今すぐ現場で使える コンテンツ ストラテジー ―ビジネスを成功に導くWebコンテンツ制作 フレームワーク+ツールキット』を少し前に読み終えました。
本書、確かに題名通りコンテンツストラテジーについての本出し、フレームワーク+ツールキットとあるように具体的なツールも随所に登場するのですが、予想に反して全体の4分の3くらいは、プロジェクト管理に関する内容といった印象。
もちろんそういうプロジェクト管理のお話が役に立たないというわけではありません。ただ、本のタイトルから期待した内容とかなりのミスマッチ感を覚えたのは確かです。コンテンツストラテジーそのものの話に聞こえ始めたのは、自分の主観では「Chapter 11 コンテンツ・コンパスを作る」の辺りからかな。
加えて、一部の図版では文字と背景色のコントラストが少なく、かなり読みにくい。例えばp.240にある表15.3なんかがそう。黄緑色の背景色に白色の文字、かなり厳しいでsy。他に気になったところをいくつか:
- p.004の
そんなあなたのための本です。、
の読点が不要。 - p.033の
ボイス&トーン
、英語圏ではたまに見かけるフレーズだけれど、日本語的にはどうなのだろう。 - p.045の
ゼロではありませんでしたが)が
のところ、「が」が一つ余計。 - p.128以降に出てくる
コンテンツインベストリ
について。「インベントリ」の方が耳馴染みはあるけれど、「インベストリ」とは一体。
なんか苦言ばっかり書いてしまった気がするけど、なるほど確かになーなどと参考になったフレーズもいくつか:
無意味で邪魔に思えるプロセスやツールも、元々は問題を解決するために編み出されたものだ
「同意が得られる」や「足並みが揃う」とは、必ずしも、全員が決定事項に100パーセント納得している状態を指すわけではない
目の前にパソコンをおいてキーボードを打つと、相手との間に壁ができるような気がしてしまう
人材の問題は、非常に個人的かつ政治的な側面をもつことがあります
効果測定は、それを基に次の行動を取らなければ意味がない
無意味な数値は、測定しないよりタチが悪い