覚え書き20周年

2018年10月5日 著

探せばもっと昔の書き殴りがどこか、例えば実家で静かに眠りについているPowerMacintosh 7600/200のHDDなんかを漁れば出てきそうですが、ともあれ公開している限りにおいては、この覚え書きを始めたのは1998年10月5日のことであり（始めた当初は「Diary」だった）、恐ろしいことに本日20周年を迎えたようです。

途中、完全に更新を止めていた期間（2005年9月〜同年12月）はあったにせよ、人が生まれてから成人するまでもの長いあいだ、性懲りも無く更新し続けてきた理由なり動機は、我ながら正直謎です。個人サイトなんか、いつ運用を止めたって良かったし、むしろそうすべきだったかも、と思うこともあります。Google 広告の広告なんかを消極的に貼っているものの、ホスティングの費用なんかちっとも賄えてないですし。

基本的には毒にも薬にもならない、概ね自分のためだけの内容を書きためてきたつもりだけれど、時には批判に晒されたり恥もかいてきたし（恥は今現在も絶賛かき続け中）、それらを含めて嫌な、というか「複雑な」思いもそれなりにしてきました。その都度、自分の考えや経験をWebにアウトプットし続けることの意味を、自分に問いながら。それはそれで、価値ある学びだったなと、今は思えます。いや歳をとって、単に美化しやすくなっただけかも......加齢フィルターは時としてありがたいもの。

結局のところ、惰性の産物でしかないかもしれない。けれどいつか死んで、その時に自分を知る誰かが、自分という人間がいつ何処を訪ね、何を見聞きし何を考えていたか、その断片を知る役に立つかもしれない。そんなことをするのは、きっと息子くらいのものだろうけど。幸いkazuhi.toドメインやさくらインターネットの契約が切れても、Internet Archiveが多少はアーカイブしてくれているっぽいから。