40代でシフトする働き方の極意
著
だいぶ前に書店で立ち読みして、面白そうだなーと思ってそのまま買わずにいた『40代でシフトする働き方の極意』、ふと思い立ってKindle版を買って読んでみたんですけど、いまいち刺さりませんでした。好印象は単なるうろ覚えだったのか、それとも自分の方が変わったのか......ただ、いくつか気に入ったフレーズはあって、第一に
われわれは資本主義社会の中で生きている。この与件を外すことはできない。
どこぞの国に亡命でもすれば話は別ですが......まぁこれは確かにそう。あまり日常的に意識することは無いものの、確かにこのまま死ぬまで外すことの無さそうな与件ではあります。で、その資本主義社会の構造には昨今、生きにくさを感じる問題がいろいろ起きているわけですけど、著者は
社会構造を変化させる必要性を認識するとともに、自分が生き残っていく努力をすることが重要
と説いています。自分のため、家族のため、後世のために少しでもより良い社会を作りたいし、可能な範囲で自ら積極的にそのプロセスに参加したい。それは嘘偽りの無い想いとしてあって、仕事を通じて実現できていると思えることも実際あるのだけど、それと並行してというか車の両輪のように必要なのが、そもそも自分が生き残れるよう人生の後半戦をデザインし実践することなのですよね。
入社したときは瑞々しい感性を持ち、やる気に満ちているのに、30代、40代とキャリアと年齢を重ねるうちにすっかり組織人になってしまう。
ある程度は致し方ないにしても、怖いのは自分の会社や組織では通用しても、そこを離れると使い物にならない人物になってしまうこと。
上記の指摘については、本当に気をつけなければいけないと思いました。なんだかんだで社会に出て以来、いまの勤務先が自分にとっては最も長くお世話になっている組織ですが、その組織なり環境に自分が良くも悪くも最適化され過ぎてしまうことは避けなければいけないなと。別に転職するつもりは無いけれど、常に業界の中(いやもっと言えば「世に中」?)での自分の立ち位置なりレベル?みたいなものを測り続けないと。どこまで自分を客観視できるかって話でもあります。最後に、
40代でやっておくべき最大のことは、実は「健康管理」です。
......ほんこれ。