Re: ブロックスキップを考える
著
返信記事を書こう書こうと思ってたらいつの間にか1カ月近く経っていた、ブロックスキップを考える -- Website Usability Infoについて。
スキップリンクの設計では検討すべきことが多いうえに、誰にでも理解可能なリンクラベル表現が可能かなど難しい側面もあります。
リンクラベルにまつわる課題は大きいと思いますね。リンクラベルはユーザーにとってわかりやすい、遷移先をイメージしやすいものにする必要があるわけですけど、スキップリンクでは特にユーザーに学習コストを強要する結果に陥りがちというか、ユーザーの側からすると、同じサイト内にある複数のページを閲覧した結果としてようやくページ間にある構造上の共通点を学習でき、そこで初めてラベルの意味するところが実用性を伴って伝わるのではないかと思っていて。例えば総務省のページにアクセスすると、先頭にスキップリンクとして
- メインナビゲーションへジャンプ
- メインコンテンツへジャンプ
- フッターへジャンプ
の3項目があります。メインコンテンツへジャンプ
というのは良いとして、メインナビゲーションやフッターにジャンプした先には何があるのか、初めて訪れたユーザーにはまったく分からないと思うのです(他のサイトの例から類推することはできても)。まぁ分かったところで、ページ先頭からいきなりメインナビゲーションやフッターに遷移するニーズがどれだけあるか知りませんけど(メインコンテンツをすべて把握しないことには、目当てのコンテンツが当該ページにあったかどうか、すなわち他のページに遷移すべきかどうか分からない訳で)。閑話休題、なので自分は
コストをかけてスキップリンクを「正しく」設計することに腐心する代わりに、そもそものウェブページ設計において、メインコンテンツ手前のブロック (ナビゲーションメニュー) をコンパクトにすることを検討する、というのも合理的な解決なのかなと考えます。
というのに200%同意しますし、特にこの個人サイトでは力強く実践しているつもり。モバイル全盛のご時世を踏まえ、メインコンテンツ以外の何がしか(ナビゲーション類を含む)はできるだけメインコンテンツより前におかない、という方針は5年前にグローバルナビゲーション不要論で書いた通りですけど、加えてmain要素内容の先頭近くにh1要素を置くことで、mainランドマークとレベル1見出しのどちらを利用してもメインコンテンツにアクセスしやすいように(そうすることで益々、スキップリンクの必要性を低く)しています。