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第19回図書館総合展に参加

「電子図書館から考える!情報アクセシビリティをめぐる最新動向」に登壇で書いていた通り、本日第19回図書館総合展のフォーラム「電子図書館から考える!情報アクセシビリティをめぐる最新動向」で登壇をさせていただきました。

何年ぶりに訪れたか分からないパシフィコ横浜で、アウェー感たっぷりの会場でお話をするのは、それなりに緊張もしましたけど、概ね楽しむことができました。参加された皆さま、お招きくださった図書館流通センターの皆さま、壇上でご一緒させていただいた植村さん、花田さん、盛田さんには深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

自分が基調講演で用いたスライドは、SlideShareの「Webと出版の融合で高まる情報アクセシビリティ向上への期待」に掲載済みです:

なお、基調講演後のディスカッションの内容は、書き起こしのうえ公開する予定となっています。PDFファイルを後からアクセシブルにするのは大変......という文脈でちょっと暴言を吐いてしまいましたが、それも含めて、本日参加できなかったものの内容に興味があるという方は、しばし公開の準備が整うまでお待ちください。

( [ 2018-02-14 追記 ] ディスカッションのみならず、フォーラム全体の発言録として、書き起こしが【フォーラム記録】電子図書館から考える!情報アクセシビリティをめぐる最新動向で公開されました。)

取り急ぎ、自分がディスカッション中に発言した要点を既にうろ覚えですがまとめると、第一に電子出版物をアクセシブルにするためにはコンテンツベンダーのみならずRSベンダーやビューアーベンダー、ユーザー(障害当事者含む)など、読書体験に関わるステークホルダーを可能な限り巻き込んで、一緒になって進めることの重要性。

そして、その取り組みにおいて完璧主義に陥らないことの必要性。こと正確な読み上げ(=誤読ゼロ)の実現にあたっては、コンテンツベンダーとRSベンダーのあいだでどちらがどこまで頑張るか、必要コストの按分につき建設的な議論を通じて落とし所を見つける事の必要性(少なくとも、あらゆる書籍でコンテンツ側がSSMLを使い正しい読み上げを指定するというのは、コンテンツ側にコストが偏っているように映り、良い落としどころとは思えない)。

また、非アクセシブルな固定型とアクセシブルなリフロー型の二者択一はつらい(利用上の選択肢が乏しすぎる)ので、例えばページという概念を顕在化させるか否かを簡単に切り替える、つまり紙版でのレイアウト再現の有無をトグルしたりできるようにならないだろうか......というアイデア。

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