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アクセシビリティセミナー2017

10月5日の覚え書き。例年この時期のCEATEC期間中に催している、ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)主催のアクセシビリティセミナーに、今年も裏方(なんちゃってカメラマン&雑用係)として参加しました。今年は事前の広報を頑張らなくても2つのセッションともに座席数を大幅に上回るお申し込みをいただいていて、立ち見が出ちゃったらどうしようとか思ってたんですけど、結果的にはいずれも空席が出て杞憂でしたね......。

わたしたち、こうして使っています ~障害当事者に聞く、使える・使いたいアプリ・サービス~

弱視の伊敷さん、全盲の山田さんによるPC&スマホを用いた、ユーザー視点でのデモンストレーションが中心のセッション。終わったあとになって気になったのは、今回はさまざまな身体的障害のうち視覚障害にフォーカスしたけれども、実際にはより多種多様な障害があって、より多様な使い方があるというのを強調し忘れたかもしれない点。また、弱視と一言で言っても、これまた見え方の種類、程度は人それぞれというのも強調すべきだったかもしれない。

印象に残ったのは伊敷さんのPCを使ったデモで、画面上の異なる2つの要素が相互に関連して機能しているようなUIにおいて、画面の一部を拡大して利用しているがゆえに使いにくい、分かりにくい場合があるというお話。海浜幕張からの帰り道、電車を伊敷さんとご一緒したので、単純なズームとは異なるもっとうまいズーム方法はないだろうかとか、バインディング自体に罪はないので、余白を最小化するような仕組みを作れないだろうか?とか、お話しました。

わたしたち、こうしてつくっています ~アクセシブルなサービス提供に向けた取り組み~

最初の(といっても全部で2つしかないけど)セッションとは打って変わって、こちらはWebとかアプリとか製品なんかを世に送り出す側の方々が都合4名、パネリストとして登壇してのセッション。矢田さんのユニバーサルデザインフォント、守谷さんの社内bot活用なんかが特にそうでしたが、いかにもWebのアクセシビリティを取り扱うセミナーで聞かれがち......ではない、やや新鮮な切り口のお話が聞けたのは、企画した側の立場としては手前味噌ですけど、僕に限らず参加者の皆さんにとって良かったのではないかな。

以下余談。セミナー終了後、主に登壇された方々や開催に関わった方々と、合計8人でPRONTO幕張店へ軽く飲みに行きました。飲み放題980円ってすごくないですか......というのはさておき、11月9日の「電子図書館から考える!情報アクセシビリティをめぐる最新動向」でご一緒に登壇させていただく植村さんもその飲み会に参加されていたので、当日どんなお話をするか、企画会議ばりに意見交換させていただきました。いやーすごく楽しかったです。果たして当日は資本主義にまで話が脱線するかどうか(謎

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