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ぼくは「技術」で人を動かす

上から目線を感じなくもないタイトルとは裏腹に、内容的にはそこまで酷くはなかったように思うのが『ぼくは「技術」で人を動かす』。

リーダーシップを人間性の問題として捉えるから、すごいリーダーと比較して落ち込んでしまう。リーダーシップのスキル的な側面と人間性を切り離して考えればいい

優れた人間性の人物が優れたリーダーシップを発揮できるとは限らないし、逆も真なりだと思うけれど、とにかくリーダーシップのスキルって誰もがトレーニング次第では一定レベルまで向上させることはできるのですよね。それがまず出発点というか大前提。言ってることはほぼ同じだけど、著者は

リーダーとは何もカリスマである必要はなく、メンバーを理解し、伝え方や配置——今から思えばスキル——を工夫していくことで、どんどんできることが増えていく

とも書いていました。カリスマにしか務まらなかったら大変ですよね......以降、「観察」「伝達」「配置」「巻き込み」「育成」「立て直し」「成長」の7つのカテゴリーに分けてスキルを解説しているのですけど、

まずは自分の得意なコミュニケーションスタイルを確立すること。そのうえで、「メンバーが得意なコミュニケーションスタイルは何か」も知っておいたほうがいい

とあったのが参考になりました。自分も相手も時間とともに変化していくものだから、適宜見直す必要もあるにせよ、より良い相互理解を得られそうなスタイルは、しっかり相互の立場・視点から模索することがポイントなのかなと(当たり前といえば当たり前ですが)。そして、普段はなかなか意識していなかったのですけど(無意識には認識していたかもだけど)、

リーダーとメンバーはたいていの場合、「相手をわかろう」とするのではなく、「相手にわかってほしい」と思いあう関係

という指摘は腑に落ちました。その点を踏まえたコミュニケーションが必要ですね......そしてまた

リーダーとメンバーの関係は1対1です。たとえ100人のメンバーを統率していても、1対100のコミュニケーションを取っていたら、チームで勝つことはできません。1対1のコミュニケーションが、100個必要

とあったも、なんとなく今の自分の考えと合致していて、少し自信が湧いたというか。one on oneと呼ぶところの個別面談、対象は限定して実施してるんですけど、そのスタイルは踏襲しつつ、そろそろ対象を広げるか何かしてみようかしらね。

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