社長!「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ!
著
『社長!「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ!』は、まぁタイトルそのままの内容の本だったのですけど、経理についての基本的な内容が比較的わかりやすく書かれていて参考になりました。B/S、P/Lの見方、活用の仕方とかね。著者は、ITスキルを駆使した図解化や、経理業務の効率化を得意とする税理士
の方。「はじめに」の中で
経理は、会社の「守り」です。この「守り」には、特別な技術や工夫がほとんど必要ありません。重要なのは「知識として知っているかどうか」のみです。
とあるのは、大変心強い。確かに「攻め」の部分となると、業種・業界、生業としている専門分野ごとのあれこれが重要になってきますけど、著者の定義するところの経理=会社の「お金」「会計」「税金」のバランスをとるもの
については、割と普遍的に求められる領域ですから。
勘定科目は法律で決められているわけではない
というのが、マーカーを引いた中では意外だった事項。考えてみれば、何をどういう科目に振り分けるのが妥当かは時代と共に移り変わっていく部分もあるだろうから、そこまで細かに法律で定義というのは無理は話ではあったのですけど。そうしょっちゅう変えるわけにもいかないものの、数字を把握しやすいかどうか
を基準に考えればいいらしい。あとは、基本的にお金まわりの話の本ではあるのですが、時間の大切さに触れていたのも意外でした。
1日24時間、人生にも限りがあることを意識しましょう。私は「45歳まで」と「80歳まで」の日数を自動カウントして毎日見るようにしています。
「仕事に投資する時間」や「仕事の終了時刻」を決め、制限しましょう。そのほうが成果は上がり、ROTも上がります。
いずれも、少なからず自分も意識してきたところではありますが、しかし「45歳まで」とはどういう根拠で選んだ数字なのだろう(そこは本書では触れられていない)。80歳というのはなんとなく、お迎え(何)が来る頃合いという意味かなと推察できますけど、45歳って自分はもう来年なんですが......。