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エンジニアがビジネスリーダーをめざすための10の法則

1年以上も前に買っていたらしい、『エンジニアがビジネスリーダーをめざすための10の法則』を読了。Kindle版を買ったのですけど、ページ数表記で他の部位を参照している箇所が複数あり、それだけでだいぶ萎えました。リンクが設定されているだけまだマシでしたが、リフロー型の電子書籍として世に出すのなら、ページという概念は綺麗さっぱり捨て去って欲しかったと思います。閑話休題、著者のもつ課題意識というのは、「おわりに」の中で端的に述べられています:

エンジニアは世界を変えるほど大きな可能性を秘めている一方で、日本のエンジニア人材は日の目を見ない状態が続いているように感じます。それははじめにお話しした通り、エンジニアは現在、ビジネスリーダーとはまったく逆の観点で評価されてしまう傾向が強いため、結果として「守り」の姿勢が身についてしまっているからだと考えられます。

そんな現状を憂いて、エンジニア畑出身者が問題解決力、リーダーシップ、営業力を身につける上で直面しやすい壁とその乗り越え方を、一定の「法則」としてご紹介していきたい、というのが本書の趣旨だそうで。書かれている内容はそれなりに納得できるものでしたが、特に個人的に耳が痛かったのが

エンジニアは、提示された課題を無理難題と感じた場合、まず否定し、「なぜできないのか」という根拠を説明することにより、未知の危機の回避を図る傾向があります。

あーこれまんま過去の自分ですわ。いやもちろん、無理なものは無理としっかり説明しなければなりませんし、そうすべきなのですけど、そこの所のバランス感覚がどちらかというと攻めより守り、革新より保守、いわば現状維持に微妙に偏った傾向があったというか......一歩間違えれば完全な事なかれ主義という名のダークサイドに落ちそうな感じ。

過去の、というのはつまり、今は多少は改善できていると思うからなんですが、そこはやはり経験値を積んできた中で少しずつ、いろんな立場なり視点への理解を深めてこれたから、だと思います。とりわけWebサイトの構築・運用という業務について、今は受注側の立場でいますが、かつて真逆の発注側にいた時代があるからこそ、わかることも少なからずあって。

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