相手を変える習慣力
著
『相手を変える習慣力』という本を読みました。相手を変えるというフレーズ、上から目線が不可避な印象ですけど、「そういう」関係に限らず、どうすれば相手を少しでも自分の希望するよう変えられるか、またそれをいかに習慣化できるかという内容。
相手を変える習慣力は、相手を変えてやろうとする意図を減らせば減らすほど、身に付けることができる
......まぁ、そりゃそうですよね、想像するまでもなく。自分のことを変えてやろうなどという気満々な態度なり物言いに直面すれば、相手が誰であれ少なからず身構えてしまうものだし、距離を取ろうとするもの。しかし、じゃあ過去の自分にそういう部分が一切なかったかといえばそんなことはなく、そこは反省しなければならない。言ってることは同じことだけど
相手を変えたいのであれば、変えようとしないこと
というのも、確かに逆説的ですが分かる気がします。そこでポイントとなるのは「承認」だそうで......「承認欲求」なる言葉がSNS方面で盛んに聞かれるようになって久しいですが、相手の存在そのもの、そして可能性を承認する
ことが大事なんだそう。そして相手を承認するためにはまず自分を承認せよ、ということらしい(この辺りはアドラー心理学を盛んに引き合いに出してました)。うーん、正直あまりピンとこない......。
今の自分にはあまり刺さる本ではなかったけれど、途中で出てくるマザー・テレサの言葉、「習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから」というのは肝に銘じたいと思ったのと、Googleの労働改革プロジェクトとやらで2012年に行われたという「プロジェクト・アリストテレス」についてはちゃんと中身を知る必要があるかな、と。
あと、プロローグの「02 相手を変えようとする人に起こりがりなこと」に誤記を一つ発見。「いっそのこ」の後に「と」が抜けてました。