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シンポジウム「アクセシビリティ法は社会をいかにして・どのように変えてきたか」

6月26日の覚え書き。勤務先も協賛したイベント「アクセシビリティ法は社会をいかにして・どのように変えてきたか」に参加をしました。

主催をされた情報通信政策フォーラム(ICPF)のサイトに、既に開催報告のような位置付けの記事が掲載されており(素晴らしいスピード感!!)、各講演の概要を読んだり登壇者の方がお使いになった資料がダウンロードできるようになっているので、当日参加できなかった方は是非ご覧いただければ。あと、伊原さんやますPさんがTwitterでハッシュタグ #icpfweba11y を使って呟いていたので、そちらも参考に。

個人的には、日本における情報アクセシビリティの向上に向け、やはりそのための強制力を持った個別法が必要不可欠という感想を抱きました。同時に公的機関のWebサイトに対しては、今のように「みんなの公共サイト運用ガイドライン」を提供するだけではアクセシビリティの向上は期待しにくい、とも。それを活用するための予算の確保だって、十分ではない印象がありますし......こと公的機関においては担当者が比較的短期間で入れ替わってしまいがちな中で、Webサイトの継続的改善をどう担保していくかという課題もあると認識しています。

あとは、最後のパネル討論の時間に日本盲人会連合全日本ろうあ連盟全日本難聴者・中途失聴者団体連合会東京都盲ろう者支援センターからそれぞれ代表の方が登壇され、課題なり現状認識を発表されたわけですけども、個別に動くべきところは当然そうしていただきつつも、各障害者団体が横連携をさらに深めながら、一緒になって政府や関連省庁に働きかけていく必要があると感じましたし、本イベントがそうした動きのきっかけとなれば良いと思いました。情報アクセシビリティの法制化にとって、障害当事者の皆さんの声は極めて重要だと思っていて、それが最終的には障害者権利条約(CRPDの正しい「実装」につながるはずです。

以下余談。当日は協賛企業として会場の片隅にブースを設けさせていただいたのですけど(同僚の皆さんお疲れ様でした)、アクセシビリティチェックツール(WorldSpace Comply)をデモするため、ノートPCにつなぐ外付けディスプレイとして、僕が普段会社で使っている私物を持参することに。会社から地下鉄で一本で行ける会場だったから、というのもありますけど、普段あまり持ち歩かないものを持ち歩くのは、なかなか愉快な経験でありました。雨に降られなくて良かった......。

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