ヤフーの1on1
著
僕は自分の管轄する事業部内で、対象者を絞ったうえで毎週、一人15分の個人面談(俗に「1on1」と呼ばれる)をしてるんですけど、そういう取り組みを始めてしばらく経ってから読んだのが、『ヤフーの1on1』。基本的に固定レイアウトの電子書籍なんて買わないんですが、本書に限ってはどういうわけか固定レイアウトであることを見逃して買ってしまったのは、マーカーが引けず非常に痛かったです。
半分くらい(いやもっとか?)ヤフーの宣伝みたいな内容でしたし、自分が1on1を行う目的は本書で謳われている部下の成長とか経験学習より双方向での報連相が主たる目的だったりしますけど、まぁ興味深かったです。時間的制約の大きい中で、面談相手の内発的な成長を引き出そうと思ったら、結構なスキルが必要そうだなというか。経験則で頑張るより一度、ちゃんとコーチングの理論なんかを学ばないと無理ゲー感あります。
一つ頷かされたのはコラム「1on1ミーティング前史」の中で、コミュニケーションは頻度が大事
と言い切られていたくだり。コミュニケーションも質と量、どちらも大事だけれど、まず量を求めずして質を求めにくいというのが実感としてあって。時間的には限られていながらも1対1っていう、お互いガチで向き合わざるを得ない(ある意味、逃げ場のない)状況を定期的に作る中で量を稼いでいきたいというのが、自分が1on1を始めた理由の根っこにあります。