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社長の覚悟

2年くらい前に買って読んでいた『社長の覚悟』の読み直し。

それなりの規模の組織で大きな仕事をしていこうとするときは、社長が前に出すぎることはたいていマイナスに作用します。

僕はいまだに実案件を担当したりしているけれど、それはプレイングマネージャーとして機能することを求められている背景もあれば、現場感覚なり実務で必要な知識・経験を失うことを恐れているという個人的動機もあり。バランスの取り方が今なお難しいところです。良かれと思って前に出た結果として、結果的に周囲にご迷惑をかけてしまうことも少なからずあります。

「社長」と「社員」では、立場や目線が違うし、会社や事業に対する責任感や緊迫感も違うからです。持っている情報量も違う。背負っているものも違う。要するに、同じ状況を目の前にしても、見えている景色がまったく異なっている

そうそう。若い頃は、この「見えている景色が異なっている」事実になかなか気づけなかったり、たとえ気づいていても「同じ景色を見るべきだ」などと固執し周囲とぶつかっていた(そして勝手に疲れていた)ように思います。経営層か否かは関係なく、同じ事実を前にしても受け取り方は人それぞれであるからして、それを前提に全体最適化を考え実行していかないといけない。

社長の日ごろの言動や振る舞い、さらには身につけているものや飲み食いするものも、本人はそうと気づいていないことがほとんどですが、社員のモチベーションに大きく影響しています。

確かにそうかもしれないけれど、自分にとってこれは一種の恐怖でもあります。ファッションにはおよそ疎い方だという自覚があるし、食べ物もあまり気にしません。Twitterでも、最低限の自制はしているつもりですが、比較的自由に呟きたいことを呟いているので......「半ば」公人であることを求められ、また受け入れつつも、どこまで本来の自我を外向きに表現すべきか、表現して良いものか、日々悩ましいです。そこで悩みすぎてストレスを溜め込むのもつまらない生き方と思いますが。

数字は事実のある一面しか表していません。仮に数字が悪いからといって、業務のすべてが悪い状況になっているとは限りません。それゆえ、悪い数字の「裏」を読み解く必要が出てくる

目下、絶賛修行中のつもりの部分。結果だけが全てだとは思っていないし、逆にプロセスに対する評価に偏重するのもアレですけど。数字の裏にある事実を掴めるか、掴もうとすることができるか、まだまだ経験が足りないと感じます。

「何かを始めたら、何かをやめる」ことを常に心がけなければなりません。「始める」と「やめる」はワンセット

これも、なかなか難しいお題ではあるけれど、意識して頑張らなければならない部分。何かを「ちゃんと」やめるというのは、実は言うほど簡単ではなかったりするので。とはいえ、組織・体制を変えずして無限に仕事を増やすようなことは当然できないし、だからこそ、やめるべきことがあれば「ちゃんと」やめなくては、生産性は悪化するのみ。

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