DAISY国際会議連携:EPUBアクセシビリティ
著
11月17日の覚え書き。W3CとIDPFの統合が近づいているということで、その周辺に関する現状を把握したく、DAISY国際会議連携:EPUBアクセシビリティというイベントに参加しました。
イベントの最中、若干の内輪ノリを感じてしまったのは、このイベントが基本的に日本電子出版協会(JEPA)会員向けだからだろうとは思ったのですけど、それ以上に強く感じたのは正確な読み上げへの執念、そしてそれに端を発する違和感。良いとか悪いとかそういう話ではなく、単に自分の電子書籍界隈に対する知見の無さ由来でもあると思うのですが。
アクセシビリティは障害者のためだけに必要なものでもなければ、ましてや(読み上げによる支援を必要とする)視覚障害者のためだけのものでも無いわけですけど、イベントの趣旨というかDAISY Consortium由来の文脈ゆえか、読み上げの正確性への偏りを強く感じた次第。その辺りは、まんま伊原さんが雑感:公開シンポジウム「電子書籍の出版・流通と図書館の課題----読書アクセシビリティを中心に」で書かれていたところと被ります。
ともあれ、同じデジタルコンテンツという括りにおいてはWebと電子書籍の区別なくアクセシブルにしていきたいと思いますし、ましてや冒頭で触れたようにW3CとIDPFの統合というイベントが激しく現実味を帯びている昨今、そこに自分(や勤務先)がどう関わっていくかというのは割と喫緊の検討課題であったりします。ひとまず講演の中で言及されていた、下記の2サイトは特に、今後ウォッチしていきたいなと。だいぶモヤモヤした気持ちのままイベント終了を迎えたのですが、会場を出たところで思いがけずろすさんとご挨拶できたので良しとします(謎
- Inclusive Publishing Hub - DAISY Consortium Initiative
- Inclusive Publishing | Making publications accessible from the start
[ 2017-03-03 追記 ] 登壇をされた村田氏より、Twitterにて河村さんも私も読み上げの正確性についてのこだわりなどないのだけれど誤解される伝え方だったのかなと反省。
とのコメントをいただきました。ありがとうございます。