この世界の片隅に
著
公開2日目の11月13日、『この世界の片隅に』を見に行きました。新宿で映画を見るとなると大抵ピカデリーとバルト9の二者択一なもので、テアトル新宿はとても新鮮でした。過去に来た記憶がなく、念のためこのサイトのサイト内検索で探してみたけどヒットしなかったから、初めて訪れた場所だったのかな? オンラインで購入していたのは21時上映開始の回で、座席はF-19。劇場に着いてみればフロアは大混雑、立見のひともそこそこいました。2時間以上も立ちっぱなしなんて自分には考えられない......いやつい先日、遊佐未森さんの山野楽器でのインストアライブは立見だったけど。
事前にちらほら見かけた限り、評判がすこぶる良かったのですけど(その典型的な例:映画「この世界の片隅に」先行上映会へ。原作ファンも文句なしの傑作 - ただのにっき(2016-10-25))、確かに安心して楽しむことができました。原作の世界観を忠実に再現しようとしている印象が強かったです。たまにこう、情報密度がグッと上がるようなところも、調理のシーンでうまく表現されていたと思うし、絵柄と相反して戦争の悲惨さ、恐ろしさをしっかり描き出している(広島に原爆が落とされた朝の描写はとても興味深かった)......けれども、全編を通じて優しさとか愛がスクリーンから滲み出てくる、そんな作品。はー、すずさん好きすぎてつらい。「ありゃ」って台詞が、いちいち可愛らしくてつらい。
エンドロールで、クラウドファンディングに参加した方の名前がわんさか出てくるのだけど、今更ながら参加すれば良かったと後悔。せめてもの罪滅ぼし?に、iTunesで作品を買ってしまおうかねぇ。
[ 2016-12-26 追記 ] 日付的には昨日、つまり25日のことですが、21:40上映開始の回@新宿ピカデリーで、2度目の鑑賞をしました。割と近くに住んでないと見終わってから帰れない時間帯だったにもかかわらず、ほぼ満席でしたね。やはり2度目となると先の展開がわかっているだけに、隅々まで落ち着いてじっくり楽しむことができました。そして改めて、胸の熱くなる良い作品だったとしみじみ思いました。今回、特別にムビチケを譲ってくださった@cymさんに深く感謝。この御礼はまたの機会に。