社長のいき方
著
牟田學氏の『社長のいき方』は、Amazonで割と高評価だったので読んでみたけれど、ちょっと自分には馴染めない内容の本でした。著者略歴には、わが国屈指の社長専門コンサルタント。「実益・実務・実学」を標榜
とあったにも関わらず。
本書は、いき方の率直な手助けになると信じ述べたものである。道を言うは真の道ではないことを承知しながら、書いたものである。
というまえがきのくだりからすれば、原理原則に近いようなアドバイスが書き連ねられているのかと思いきや、そうではなくて、何かの連載(随筆?)を寄せ集めただけのような印象。いつの出版か、は調べればすぐ分かることだけれど、本文中にさらりと
日本の経済は、今年はマイナス三パーセントだと思っている。来年は、プラス・マイナスゼロとなり、再来年はプラス二パーセント前後になると思う。
なんて記述が出てきて、「今年」とか「来年」とか、一体いつのお話をされてます? と疑問を抱かされたり。残念ながら、自分にとっての学びにつながる内容は少なかったかな。それはそれとして、本題と全然関係ないけれど、ちょっと懐かしい思いをしたのが、
叶 匠壽庵は和菓子を売っているのに、心を売っているといわれて久しい。
とのくだり。子供だった頃、日本橋高島屋に家族で出かけた時には決まって、叶 匠壽庵のお菓子を買ってきて家で食べるのが一種の習わしだったっけ。