後継社長のための経営バイブル
著
岩木弘勝著『後継社長の経営バイブル:事業承継したリーダーに贈る15の心得』を読み直しました。その名の通り、事業継承者向けのアドバイスを以下の15の心得(これらはいずれも各節のタイトルにもなっており、購入せずとも目次で目にすることはできる内容)にまとめた本:
会社全体が目標重視に陥っていないか
企業の目的が利己主義になっていないか
能力主義にこだわりすぎていないか
売上・利益に目を奪われすぎていないか
市場シェアを追い求めすぎていないか
社員を教育する考えに陥っていないか
社員のスキルだけを評価していないか
社員の待遇にこだわりすぎていないか
若手社員の才能だけに注目していないか
「自分を高く評価させたいのみの社員」を厚遇していないか
効率だけを重視していないか
顧客に「自分を売り込む」ことをしていないか
仕事を「損得」で判断していないか
問題解決で「部分適最適化」をおこなっていないか
社員は「会社の問題は自分の問題ではない」と思っていないか
いずれも、2代目・3代目に限らず会社組織の運営上必要な視点であり、と同時に「逆もまた真なり」というか、一般的によく言われがちなことの逆張りみたいな内容、と受け取れなくもない。
読み直してみて、「計画は悲観的に、実行は楽観的に」という稲盛氏の言葉はこの本で知ったのか、というのを改めて確認(たまに思い出して実践しているつもり)。他にも、いろんな人の言葉が随所で引き合いに出されているのだけど、老子の「子供に魚を与えることを止めなさい。その代わりに子供には釣りを教えなさい」なんかも参考になりました。