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一流の睡眠

裴英洙氏の著書『一流の睡眠』をKindle版で読了。

今の生活スタイルを変えることなく、極端に睡眠時間を増減させることもなく、効率的かつ効果的に睡眠をとって仕事のパフォーマンスを上げる「攻め」の睡眠メソッドをお伝えしていきます。

......そんなメソッド、この世に存在しているのだろうか?いや、存在するなら誰も苦労なんかしない。そういう疑いの目をもって読み進めたのだけど、これまでに読んだ睡眠に関する本の中では最も納得感のある内容だったと思います。というのも、著者は医師であると同時に、経営者、コンサルタントとして「3足のわらじ」を履くビジネスパーソン。だからこそ、

自分の睡眠不足が「人の命を落とす」という絶対にあってはならないデメリットにつながることを痛感し、私は自分の睡眠を徹底的に見直しました。

という経歴の持ち主であり、つまり実体験と医学的知識の双方に基づいて執筆された、という辺りに納得感の理由・背景がありそう。基本的なアドバイスとして挙げられているのは、

  1. 「睡眠時間の確保」ではなく「熟睡習慣の獲得」を目指す
  2. 1日の始まりを「起床時」ではなく「就寝時」に切り替える
  3. イレギュラーな事態でもパフォーマンスを落とさない「対処法」を身につける

なのだけど、個人的に刺さったのは2番目の考え方:

多くの人は、就寝時間を1日の「ゴール」と考えています。でも、睡眠が翌日のコンディションに直結するならば、翌日のパフォーマンスを最大化するためには、就寝時間を「1日のスタート」とするべきです。

ちょっと目から鱗だったというか、言われてみればそりゃそうなんですけど、生まれてこの方「1日の始まりイコール朝」っていう固定観念が染み付いてしまっていたぶん新鮮でした。翌日の出来・不出来は前日の夜の過ごし方で決まる......そういう意識変革ができただけでも、本書を買った甲斐はあったというもの。

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