うちの社長は、なぜ「ああ」なのか
著
石原明著『うちの社長は、なぜ「ああ」なのか』について。企業経営のコンサルティングを生業としている著者は、数多くの社長と接してきた中で、そのタイプを大きく以下の5つのタイプに類別。
- 他者不信型
- 振り回し型
- 振り回され型
- リスク回避型
- 目先没頭型
それぞれに傾向と対策をまとめたのが本書です。僕自身がどれに当てはまるのかというのはさておき、なかなか面白かったです。実在の会社による、ほぼ実話
によって個々のタイプが語られているのも、それなりにリアリティを感じることができて良かったかな。印象に残ったのは
会社は生身の人間が運営しているものです。とりわけ中小企業では、社長の性格や考え方がそのまま会社に反映されるのです。
というくだり。それは確かにそうなのでしょうけれど、改めてものすごいプレッシャーを感じてしまう。そして同様のくだりというか、プレッシャーを感じさせられる表現が、「振り回され型」の章あたりでバシバシ出てくるのですよね:
中小企業では、「社長=会社」なのです
社長の価値観そのものが、現状の会社を形作っている
「大企業病」は組織の病気ですが、「中小企業病」は社長自身の病気
会社をよくするには社長の性格や価値観にまで踏み込んだ解決策を考えるしかありません
その一方で、非常に勇気付けられたフレーズもありました。それは、社長が人生を楽しんでいないと会社は成功しない
ということ。人生を楽しむことにかけては、割と自信があるからです。あまり明確な根拠はないけれど......客観的に考えれば辛く苦しいような場面でも、何かしら面白みとか楽しさを見つけてしのごうという気概は持ってきたつもりだし、もともと楽天的なほうだったりするので。頑張ろう。