シン・ゴジラ
著
Twitterなどでの観測範囲においてはやたらと評価の高い『シン・ゴジラ』、もともとはさして興味なかったのですけど、庵野秀明総監督の『シン・ゴジラ』を見てマーケティングが完全に変わると怖くなった。《天狼院通信》 - 天狼院書店を読んで俄然興味が湧いてしまったので、新宿ピカデリーで8月6日20時50分の回に行ってきました。これぐらい遅い時間帯なら、いかに公開直後とはいえ空いてるかな?と期待してたけど、そこそこ席は埋まってました(自分の両隣も座られてしまった)。
なるほど、確かに面白い。ミリオタや腐女子の喜びそうな要素を豊富に織り交ぜつつ、恋愛沙汰を含む人間ドラマ(何)は極力排除した中で、カタストロフィへの対応を可能な限り現実的に描き出そうという試みは、時間軸で圧縮された情報量と相まって成功しているかに見えます。そして誰かがつぶやいてたけれど、実写でアニメを見ている感覚(謎)がありました。というか自分の場合、これ完全にヱヴァンゲリヲンの実写版だなーと思いながら見てましたね、音楽からしてそうだったし。
果たして、この作品を作り上げた監督の想いは、どの辺りにあるのか。日本社会の閉塞感、例えば何となしに「変わらなければいけない」と分かっていながら「変われずにいる」、そんな状況に少しでも風穴を開けたかったのだろうか。見方を変えると、ゴジラという怪獣をモチーフとしたカタストロフィ待望論と映らなくもない(事後の復興を含め、カタストロフィに対応できるだけのポテンシャルを信じ込んでいる前提において)。まぁそれはそれとして、ヱヴァンゲリヲン新劇場版を早く完結していただけませんか......(謎無し
[ 2016-08-15 追記 ] その後、8月11日にTOHOシネマズ 新宿の13時50分上映開始の回で息子と共に2度目の鑑賞。IMAXで見たいと思っていたのですけど、新宿では前日の8月10日までで非常に残念な思いをしました。とはいえ、建物の上の方にゴジラの模型?がある劇場だし、それまで一度も行ったことのない映画館だったぶん新鮮で、満足しましたが。