尾瀬山行の記録
著
6月3日から5日にかけての覚え書き。昨年目にした水芭蕉の咲き乱れる景色が忘れられず、今年も尾瀬に行ってきました。あいにく、今年は水不足だったり早咲き後に霜が降りたりで駄目になってしまったそうで、水芭蕉はあまり多く見れなかったのですけど、大学1年生の時にワンダーフォーゲルの授業で登って以来の燧ケ岳に、好天の下で登頂できました。写真はOze 2016 | Flickr - Photo Sharing!にまとめてあります。
6月3日
- ちょうど23時頃に自宅を出て、上野駅から浅草駅までは銀座線で移動。
- 東武スカイツリーラインの浅草駅にて、尾瀬夜行2355に乗車。座席は5号車の548。
- チケットを購入する際に混み合ってないところを手配していただけたおかげか、北千住を過ぎても隣の席に人は乗って来なかったので、早々に2座席を使って横になる。
6月4日
- 寒っ、と思い目覚めたら、どこからともなく冷気が。電車は既に会津高原尾瀬口駅に停車していたという。
- 4時過ぎに降車、駅構内で配られていたお水を受け取り、トイレを済ませてからバスに乗り換え。
- 御池には5時40分頃に到着。ここでもトイレを済ませ、軽く身体をほぐしてから、いよいよ歩き始める。
- 広沢田代を6時半頃に通過。5号目を過ぎ、熊沢田代に着いたのが7時ちょい過ぎ。ここで朝食休憩にする。
- 自分の他にソロで歩いているおじさまが二人、熊沢田代で休憩していたので、しばし山の話で盛り上がる。
- 7時半前には再び歩き始める。途中、雪渓を登るところもあったけれど、凍結は無く普通に歩ける(そもそも軽アイゼンは持っていなかったのだが)。
- 俎嵓に1時間後に到着。好天のおかげで尾瀬沼や尾瀬ヶ原はもちろん、かなり遠くまで見渡せる。最高の気分のうちに記念写真を撮っておく。
- 少し休憩してから、いざ柴安嵓へ。やはり雪が残っている箇所あり。途中、団体さんを追い抜いたところで「ブルーの帽子が爽やかに見える」と褒めらえる。あくまで帽子が、であって僕が爽やかに見えたわけではない......。
- 燧ケ岳山頂に到着したのは、8時50分頃。ここでも小休憩を取る。
- 俎嵓まで折り返して、今度は尾瀬沼に向け下り始める(9時25分)。残雪のためナデッ窪がまさかの通行禁止、ひたすら長英新道を下る。
- 途中休憩無く一気に長英新道を歩き切る(10時53分)。ちょっと疲れてはいたけど、休憩所が火事で焼失してしまった沼尻までそのまま歩く。
- 11時半頃、沼尻着。ここで昼食休憩にする。昨年はここでコーヒーブレイクしたのに、施設が(トイレすら)なくて残念すぎる。
- 20分ばかり休憩した後、見晴に向け歩き始める。13時頃、見晴着。弥四郎小屋のコーヒースポットで、ブレンドコーヒーとセサミの昼食を取る(計600円)。
- 天気が良ければ尾瀬ヶ原を歩くつもりだったけれど、あいにく曇ってしまってイマイチだったのと、思いのほか疲れを感じたので、コーヒースポットで時間を潰す。
- 14時を過ぎたので、尾瀬小屋にチェックイン。昨年、泊まった時にもらったカードのおかげで若干、割安になった。夕食と朝食おにぎり付きで、8,150円。
- 部屋は205号室、5人部屋。自分以外には二人組の方が一組と、他は全員ソロ。気の良さそうな方々ばかりで、ありがたかった。
- 17時から夕食だったのだけど、たまたま相席になった神奈川から来たというおじさん3名様ご一行、既に出来上がってて絡まれた。「一人で来ている」と言えば「失恋したの?」って聞かれたりとか。適当に返し続けたけど、嫌いなんだよなぁこういうの、だいたいこっちは酔ってないし。
- 夕食後にちょっと外に出てみたけど、相変わらずの曇天。翌日の天気はやや下り坂というのは知っていたので、早々に寝る。
6月5日
- お隣の方のいびきで途中何度か目覚めたけれど、寝不足感もなく起床。時刻はすでに覚えていない。
- 空模様を確認しに外に出てみたのは4時40分頃。やはり曇っているけど、雨は降っていない。
- 5時過ぎに尾瀬小屋を出発。前日に登った燧ケ岳の姿を見れないか、時折振り返りながら歩くも、すっかり山の上半分は雲に覆われたまま。
- 5時40分頃、竜宮小屋を通過。5時45分、交差点に着いたので、朝食休憩にする。やはりおにぎりを外で食べるのは美味しい。誰も周りにいないし。
- 竜宮現象のところは、相変わらず魚が多く見られたけれど、気のせいか昨年より小ぶりな感じ。
- 昨年来た時は水芭蕉で埋め尽くされていた場所、水量の少なさが顕著に見て取れた。無残な感じだったけれど、これはこれで自然の姿。
- 時間が経つにつれ天候は回復傾向。至仏山の山肌も見えるようになった。
- 7時過ぎに山の鼻に到着。小休止。8時少し前に鳩待峠に到着。時間帯が早いおかげで全く渋滞に巻き込まれることなく、終始自分のペースで歩き通せた。
- しかし早く着きすぎたせいで、8時40分まで戸倉に行くバス(930円)がない。仕方なく、それまで電波の届かない生活をしていたので、SNSやメールをチェックするなど。
- バス停は、昨年と異なり、少し降りた駐車場になっていた。と言っても、目と鼻の先ではある。
- 9時に戸倉着。そして今度は、沼田行きのバスが9時32分までない。もう少し接続なんとかならないものか。
- 長いことバス(2,050円)に揺られ、11時に沼田駅に到着。そして今度は12時12分まで電車がこない\( ^o^ )/
- 駅の周辺、何もないのだけれど、松乃家で少し早めの昼食を済ませることにする。舞茸天ざる、美味しかった。
- 13時頃に高崎駅着。そして鈍行に揺られて15時頃に尾久駅着。ミッションコンプリート。
反省点など
- 出発の際に余裕がなかった。カメラのアタッチメントをつけるのがギリギリで妙に焦ってしまったし。
- ナデッ窪の通行禁止を事前に確認すべきだった。沼尻の休憩所が火事で無くなった、というのはあらかじめ知っていたけれど。
- どうしてもザックを下ろすのが面倒に感じられて、水を口にするのを疎かにしがち。結果として疲れが出たなぁと。
- 水芭蕉が今年は駄目らしい、というのは尾瀬小屋で同室の方から伺っていたからショックは受けなかった。現地でのコミュニケーション、情報入手は大事。