「死」を意識することで男は強くなる
著
最近、林さんがお書きになった母が居間をはずしている間のことという記事によって、改めて死というイベントについて考えさせられたと同時に、読み終わってから実に切なくなりました。ありがたいことに両親は二人とも健康だけれど、しかし歳が歳だけに、いつどうなるか分からない。もちろん両親だけでなしに、僕の家族や僕自身、いついかなる理由で死を迎えるか知れない。実際、ひょっとしたら、この記事が人生で最後のkazuhi.toの更新になるかもしれない。それでもなお、この世を生きていかなければならないことの難しさ、切なさといったら。
そんなことがあって、ふと手に取ったのが、だいぶ前に買っていた『「死」を意識することで男は強くなる』という本。我ながら、なんてまた恐ろしく恥ずかしい題名の本を買ってしまったものだ......と思うのだけど、何せ買ったのが昔すぎて、当時の購入動機も背景も全く覚えていない。線を引いてあったところだけ読み直すも、それほど琴線に触れるでもなく、謎な印象。Amazonのレビューでも書かれている通り、内容は薄いなぁと感じました。ともあれ、気になったくだりを幾つか覚え書きしておきます:
不運な死は怖いが、幸運な死に対する恐怖はない
簡単に処分できない趣味だったら、すぐにやめた方が無難
あなたが死んだ時、「もっと教えてください」と言われるかどうか
孤独はいいが孤立はいけない
男は、社会との断絶を恐れ、生きている
人は、不本意に死んだら不幸
思いつきで行う、さしてやる気がない行動が、人生の時間の無駄づかい