Web制作者のためのCSS設計の教科書
著
某プロジェクトにて既存のスタイルシートを整理する、的な要件に対応するにあたり、改めてこの辺の知識をさらっておこう......と思った時にふと目に入ったのが『Web制作者のためのCSS設計の教科書 モダンWeb開発に欠かせない「修正しやすいCSS」の設計手法』。買ったまま読まずに積んでしまっていたもので、2014年8月発行の初版だけに内容的に古びてしまっていないか不安でしたけど、通読してみました。
結論からすると、それほど古臭くは映りませんでした......CSSという仕組み自体がこの2年足らずのうちに大きく変わったわけでもないので、さもありなん。加えて、ハナから「It depends.」みたいなことが強調されまくっていたおかげで、安心して?読み進められたように思います。本日時点でもお詫びと訂正に載ってないけれど見つけた誤記:
- p.22「またがAというページ」→「またはAというページ」の誤記?
- p.141「小さな単位のクラスで属性で」→「小さな単位のクラス属性で」の誤記?
- p.164「Global Experience langage」→「Global Experience Language」の誤記
- p.186「用意に自動化」→「容易に自動化」の誤記
あと気になったのは、Chapter 7「Web Componentsの可能性」で出てくるコード例でしょうか。7-2 以降、アラートメッセージのタイトルというのがコンポーネントに含まれるようになるのですけど、そこがp要素でマークアップのうえカプセル化されているのです。そこはやっぱり見出しとしてマークアップすべきではないかとか、となると見出し要素のレベルをあらかじめ規定するのが難しそうなので(ページ単位での情報構造上、当該コンポーネントがどこに出現し得るか厳格に定義されていない前提)、message属性とは別に独自属性を定義し見出しレベルを都度指定できるようにしないといけないかなぁとか思いました。アウトラインアルゴリズムの扱いが今後どうなるか、わかりませんけど。