と、コラボ特別編 「アクセシビリティってなんなのさ」
著
4月23日の覚え書き。午前中に大阪出張から戻ったその足で、と、コラボ特別編 「アクセシビリティってなんなのさ」~UXの新定義!? Universal Experienceとは~に参加しました。なかなか滅多に揃わないであろう面子の皆さんが、Webに限らず(と言いつつ結果的にはWebにフォーカスした印象はあれど)アクセシビリティについて、自由に飲み食いしながらゆる〜く、時折参加者にも話を振りながら語り合うという、面白いイベントでした(つぶやきは勝手にと、コラボ特別編 「アクセシビリティってなんなのさ」 ~UXの新定義!? Universal Experienceとは~ #tocolabo - Togetterまとめにまとめました)。
全体的な印象としては、太田さん&伊原さんの『デザイニングWebアクセシビリティ』勢がアクセシビリティ大事だし基本的に取り組むべしという論陣を張る一方、坂本さんがUXの観点から敢えてそこに疑問を投げかける、的な展開を意図されたように思うけれど、坂本さんがワインを飲みすぎ酔っ払ってしまって途中から若干? 掘り下げ方が浅くなってしまったように感じたのは残念。事前に集められた質問を、あまり数多く取り上げられなかった点もマイナスか(僕のドラクエの質問も、時間中には取り上げられなかったw)。とはいえ、予定調和の無さ故の楽しさという点からすると、実に素晴らしいイベントでしたね。
素晴らしい、といえばグラフィックレコーディング、いわゆるグラレコも素晴らしかった......どうして一体、あんなことができるのか。絵心があって似顔絵が描けるというだけでも凄いなって思うんですけど、3時間以上に及んだ自由すぎるトークを、あらかじめ壁に貼ってあった紙面をきっちりぴったり使ってまとめるだなんて。耳から入ってくる話を俯瞰できるよう視覚化するのは翻訳に近しい作業に思えるし、そのために必要な一連のプロセスは情報設計そのものでもあるわけで、相当頭の回転が速くないとできないですね(少なくとも自分には無理!!)。グラレコを担当したお二人のうち、一人は同僚だったのですが、僕(=アクセシビリティおじさん)を描いてくださって、ありがとうございます。
そして実は、イベント終了後に会場に居残った皆さんと過ごした時間がまた、とても勉強になりました。UDとは何か、それはデジタルコンテンツに適用可能な理念なのか......UXやUXDとアクセシビリティとの相関だとか、いろいろ考えさせられました。結局、アクセシビリティってユーザビリティと根は同じだと思うし、その意味において、最大多数のユーザー及びコンテキストに対するユーザビリティがすなわちアクセシビリティだと思いつつも、専用化と汎用化っていう逆ベクトルの関係にも映る双方が、無形のデジタルコンテンツだからこそ同時に達成・確保し得る......その辺りをもう少し交通整理して、アクセシビリティを啓蒙するためのストーリーにちゃんと仕立てたい感じ。
ちなみに最後まで居残った面子でその後、軽く会場近くの中華料理屋さんで飲んだ後、たまたま同じ日に行われていたCSS Nite LP45「ライティング・スキル強化デー」の懇親会に、坂本さんの発案で合流。主宰の鷹野さんはじめ、大変お懐かしい方々ともお会いすることができました。何年ぶりだったのだろう(汗