@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

前穂高岳〜奥穂高岳〜北穂高岳 縦走

北穂高小屋のテラスから見た涸沢カールの眺め

もともと、好天が期待できれば山歩きに行くつもりではいたのですが、高気圧の配置的に行けそう(かつ、シルバーウィークも後半に差し掛かり山小屋は空き始めるタイミング)ということで、前穂高岳〜奥穂高岳〜北穂高岳を縦走、上高地を始点・終点として周回する山行に出かけてきました。9月24日の木曜は有給休暇を取得した格好。写真は前穂〜奥穂〜北穂 縦走 | Flickr - Photo Sharing!にまとめました。

1日目(9月22日)

  1. 4時半起床、5時半過ぎに自宅を出発。駅に向かう途中のコンビニで朝食のパン&おにぎりを購入。
  2. 上野から北陸新幹線かがやき501号に乗車(10号車20番E席)。今回はちゃんと事前にえきねっとで予約していたのを、昨夜のうちに発券しておいたのでした。
  3. 車内販売のコーヒーで目を覚ましつつ、長野駅に到着。快速電車に乗り換えて、9時過ぎに松本駅へ。さらに上高地線に乗り換え。
  4. 10時前には新島々駅に到着。バスに乗る際、ヘルメットやペットボトルを外すのは面倒だったので、ザックは膝の上に乗せることに。
  5. 松本〜新島々〜上高地、の電車&バス往復チケットは4,550円。目立った混雑もなく11時過ぎに上高地バスターミナル着
  6. 河童橋の近くのお店で昼食にわさび豚まんと菜飯のおにぎりを購入、500円。そのまま外で食べながら、大勢の行き交う観光客を見物。
  7. 軽く柔軟を済ませた後、11時40分頃、本日の山歩きを開始。岳沢湿原を抜けて、岳沢に向かう登山道に入る。
  8. ほどなくガレ場の端に出、ガレ場に沿う感じで登っていく。歩き始めから1時間で中間地点を通過、岳沢小屋には13時20分頃着。
  9. 宿泊料金は2食付で9,500円、朝はお弁当にしてもらう。手続き後、まずは缶ビール(500円)でお疲れ様。
  10. そういえば、気が付いたら天然クーラーと呼ばれるポイントを通過してしまっていた。一体どのへんだったのだろう(汗
  11. 見渡す限りは紅葉の色づきはそれほど進んでおらず、全体的に緑色が支配的。翌朝登る予定の重太郎新道はなかなかの急登に見える
  12. 割り当てられた部屋の名前は焼岳、布団の位置は6番。ひとり一枚の布団で寝られるとは有難い。5時からの夕食までは読書で時間つぶし。
  13. 食後、しばらく外に出てみたけれど、どんどん雲が多く、かつ気温も下がってきたので、おとなしく部屋に戻りスヤァ。

2日目(9月23日)

  1. 早寝しすぎた関係で、途中2、3回ほど目覚める。4時過ぎには完全に目が覚めて、ただ出発には早すぎるので横になっていた。
  2. 4時半に起床、身支度を開始。5時、軽く柔軟をしてから岳沢小屋を出発。ヘッドランプは15分くらいしか点けなかった。
  3. 風がほとんどなかったせいか、恐れていたほど寒くはなく、ウェア一枚で歩き出したけれど、まったく問題なかった。
  4. 途中ハシゴも登場、重太郎新道の登りは楽しい。どんどん明るくなってくるなかを、しばし振り返っては焼岳&乗鞍岳を見やる
  5. お腹が空いたし、少し風が出てきて寒くなりそうだったので、雷鳥広場を過ぎたあたりの岩陰で朝食。向かいの岩のあいだに富士山が見える。
  6. 食後、滋賀県在住の英語教師(とはいえ日本に来たばかり)というアメリカ人に会ったので、しばし英語で世間話。
  7. 彼とはその後、穂高岳山荘までは概ね行動を共にしたのだけれど、背が高く足も長いせいか登るスピードはなかなかのもの。羨ましい!
  8. 7時ちょうどに紀美子平に到着、ザックをデポし上着を着て前穂高岳に登頂(7時21分)。紀美子平には7時50分頃戻り、ザックを回収。
  9. 次なる目的地、奥穂高岳に向かう。はじめて稜線の反対側に涸沢カールと涸沢ヒュッテを見たときには感動したなぁ。
  10. 集中力を切らすことなく岩場、鎖場の連続をクリアして、9時15分頃に奥穂高岳頂上着。ジャンダルムも間近に見える!!
  11. あまりの寒さに長居せずに穂高岳山荘へ。直前の下りはハシゴの連続、高度感タップリで最高でした。完全に岩場フェチになってる。
  12. 9時50分頃、かつて父が泊まったという穂高岳山荘に到着。持参したカロリーメイトをつまみに、コーヒーブレイク(500円)。
  13. 再び登り始めて涸沢岳に10時半登頂最低コルに11時半到着。その先に、大きな一枚岩が横倒しになっている場所があって、写真を撮っていただく
  14. 北穂分岐に12時17分到着、そして偶然にも誰もいない北穂高岳山頂に12時24分到着!いやはや疲れました。
  15. 北穂高小屋から出てきた人がいたので写真を撮っていただいた。聞けば、これからザックをデポした穂高岳山荘まで戻るという。大変だ......。
  16. さらに、北穂高小屋はスタッフの皆さんが親切だし、天気が良ければ目線より下に星が見れるので人気がある、というのを教えていただく。
  17. 北穂高小屋は山頂から目を鼻の先。憧れのテラスで、まずは生ビール(800円)......からの味噌ラーメン(800円)。槍ヶ岳を眺めながらスープごっくんこ
  18. 宿泊料金は2食付で9,500円、迷ったけど折角なので朝食は弁当にはせず食堂で取ることにする。割り当てられた区画は「第二尾根」上段、布団はひとり一枚!!
  19. とにかくテラスから眺める涸沢カールの紅葉やら槍ヶ岳やらの眺望は素晴らしい。さすがに外は寒いので、しばしコーヒー(400円)飲みつつ置いてあった山の雑誌を眺める。
  20. 夕食は5時半から。ここの豚のしょうが焼きは有名なのだそう。コーヒーカップにもあったけれど、お皿のオリジナルのロゴマークは素朴でかわいらしい。
  21. 食後、雲海をしばし眺める。初めてiPhoneでタイムラプス動画を撮影してみたけれど、バッテリーの関係であまり長時間は録画できず、残念。
  22. その後、同じ区画を割り当てられた、大阪からいらしたNさんと世間話。ウイスキー(JIM BEAM)と生レーズンのおつまみ、のお裾分けをいただく。ご馳走様でした。
  23. 21時消灯。昨夜のように早く寝すぎるということもなく、ちゃんと眠れる......はず。

3日目(9月24日)

  1. 結局、やはり何度か夜中に目が覚めてしまった。4時半、一斉に電気が点いて否応もなく起床。身支度を整える。
  2. 5時から朝食。運良く窓際席に案内されたので、どんどん赤く色づく雲を眺めながらいただく。前夜から覚悟はしていたけれど、雲の多い一日になりそう。
  3. 食後、テラスに出てご来光の瞬間を待つ。雲海の向こうから太陽が顔を出し、周辺を紫色に染めていくのは見応えがあった。遠くには富士山の姿も。
  4. 柔軟を済ませて5時45分、北穂高小屋を出発、下山を開始。なかなか時間がかかったけれど、涸沢小屋には7時6分着、涸沢ヒュッテには7時15分着。
  5. 途中、すれ違う人から「もう登ってきたの?」と言われるたび「いえいえ北穂泊まりです」と釈明。下からのモルゲンロートの眺めは素晴らしかった、とも教わった。
  6. 涸沢ヒュッテ横の売店で一休み。岳沢小屋を出発したときから着用していたヘルメットをしまい、逆に今回これまで未使用だったトレッキングポールを取り出す。
  7. 大きな縦看板の横で一枚、記念写真を撮っていただいた。ここは、確かに46年前、父も写真を撮ったはずの場所でもある(帰宅後、2枚の合成写真を作成してみた)。
  8. いつ雨が降り出してもおかしくない状況であり、坂もそれほど急ではなくなったので、涸沢からはポールの力を借り一気にスピードアップをはかる。
  9. 本谷橋(8時41分着)で小休止を取ったほかは横尾(9時30分着)、徳沢(10時15分着)まではノンストップ。徳沢ロッヂでようやくiPhoneが通じたので生存報告
  10. コーヒー(550円)をいただいてから、再び歩き始める。多少、雨がパラつき始めていたけれど、問題なかろうと信じ明神池まで往復。
  11. 一之池二之池をそれなりに時間をかけて周るも、明神分岐まで戻ってきところで雨が本降りに。これは判断をミスったかなぁ......と少し反省。
  12. しかし残りの距離は長くはないと信じ、レインウェアは着ずにスピードをさらに上げて歩き続けることに。カメラ(PEN)をしまってしまい、ザックにレインカバーをかけて出発。
  13. 河童橋には12時38分着、雨中のゴール。とにかく雨が強いのでそのまま上高地バスターミナルに向かい、13時20分発のバスの整理券を受け取る。
  14. トイレの個室で下着、上着を着替えて、少しだけさっぱりした状態でバスに乗車。新島々駅には14時20分過ぎに到着。しかし電車は45分まで出ないw
  15. 松本駅に15時15分頃到着。いったん改札を出て、新宿まで直行できるあずさ26号の特急券と乗車券を購入。MIDORI松本のスタバでコーヒーを買って時間を調整。
  16. あずさ26号は1号車1番A席。最初、2両しかホームにいないなーと思ったら、残りの車両は後から来て連結したのでした。初めてじっくり連結シーンを見たかも。
  17. あずさの車中でiPhoneのiOSを9.0.1にアップデートするなどしつつ、新宿駅には18時半過ぎに到着。田端駅には19時頃、そして自宅には19時18分着。ミッションコンプリート。

振り返ってみると、まずは2015年の抱負で書いた通り、奥穂高に登れたことを素直に喜びたいです。そして、割と難易度が高いように感じていた縦走であってもソロで難なくこなせたことで、今後の山歩きに向けさらに自信をつけることができたと思います。コースを誤りかけたことも途中何度かありましたが、その都度冷静に判断・修正できましたしね。最終日、涸沢から上高地に戻ってくるまでのダラダラとした行程をかなりハイスピードで歩き通した結果、翌日は右膝に痛みを感じながらの出勤となったものの、割とすぐと治ったのもよかったです(そこまで柔ではなかったらしい)。いよいよ、来年あたりはジャンダルムに挑戦か......?

使ったお金

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2015年9月 > 前穂高岳〜奥穂高岳〜北穂高岳 縦走
Google カスタム検索を利用しています