アクセシビリティセミナー2015
著
この数年、CEATEC JAPAN開催期間中にウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)主催でWebアクセシビリティとかJIS X 8341-3関連のセミナーを開催しているのですが、今年もアクセシビリティセミナー2015が10月8日にあります。あいだに30分という、休憩と呼ぶには長すぎる時間が空いているのですが、1時間のセッションが2つ予定されていて、一方は講演、他方はパネルディスカッション。全体的に今年はWeb制作者というよりWeb担当者と呼ばれる方々にフォーカスした構成、内容になります(もちろんWeb制作者の方が聴講されても参考になると思います)。実際、昨年の参加者比率は半数弱が「企業のWeb担当者」の方々でした。
- セッション1(10:00~11:00):日本の企業Webサイトにおけるアクセシビリティ確保の取り組み
- WAIC委員長、植木さんによる講演。
2015年度中に予定されているJIS X 8341-3の改正、2016年4月の障害者差別解消法の施行を目前に控え
、というところがポイントか。既にWebアクセシビリティの確保に取り組まれている方も、そろそろ本腰を入れようかという方も、昨今のWebを取り巻く環境を改めて再確認し、アクセシビリティが求められる動機や背景を理解するには良い機会になるかと。 - セッション2(11:30~12:30):企業Webサイトの運営・制作現場におけるアクセシビリティ確保の実際
- 植木さんをモデレータに、WAICの作業部会1よりそのメンバー3人が登壇。キヤノンマーケティングジャパンでのご経験をもとに企業のWeb担当者向けに主にコンサルタントとしてご活躍されているフォースの増井さん、BAから制作者の立場として共著『デザイニングWebアクセシビリティ』が好評発売中の伊原さん、そしてNECでWebサイトの企画運営、特にアクセシビリティやガバナンス、インバウンドマーケティングを担当されている矢田さんが、それぞれの立場から現場目線でWebアクセシビリティへの取り組みを語ります。
なお、参加を希望される方は、セッション個別に事前登録が必要になりますので、CEATEC JAPANのサイトにアクセスのうえ必要な手続きをお願いします。僕はWAICを代表して記録・撮影の立場から当日は腕章をつけて立ち見?で参加する予定。平日の朝から幕張メッセは遠すぎる......という気持ちもよく分かるのですけど、両セッションともに再演の予定はありません(検討はしましたが、年末〜年明け以降は改正版JIS X 8341-3とか施行の迫る障害者差別解消法の普及啓蒙に注力することになるでしょう)ので、ぜひこの貴重な機会にご参加下さい。