尾瀬夜行2355で尾瀬へ
著
6月5〜7日の覚え書き。大学に入学した1993年、選択した体育の授業(ワンダーフォーゲル)で訪れて以来また行きたい、できれば水芭蕉の咲く時期に......と思っていた尾瀬に、念願かなって行ってきました。直前まで山小屋の宿泊予約が取れなかったり(年間通じてのピークだけにそりゃまぁそうですよねという感じ)、天気予報の内容があまり芳しくなかったりでヤキモキしたけれど、93年当時には訪れなかったルートや見所に足を運べたし、水芭蕉の咲く姿を多く目にすることができ、すっかり尾瀬を満喫しました。早くもまた訪れたい、今度は燧ケ岳と至仏山を縦走だー、などと考えています。写真はOze 2015 | Flickr - Photo Sharing!でまとめてどうぞ。
6月5日
- 雨のなか、23時前に自宅を出発。上野で銀座線に乗り換え浅草へ。東武の浅草駅は、かつて2008年に日光へ研修に行った以来で懐かしい。
- 尾瀬夜行2355(片道5,800円)の乗車は、23:30からスタート。自分は1号車120番という座席。
- 全体的に空いているようで、お隣は空席だったので、発車後すぐに二座席使って横にゴロリ。そのままいつの間にか爆睡。
6月6日
- ふと気がつくと会津高原尾瀬口駅、外は小雨。トイレに行ったのちにバスに乗車、車内でピンバッジを渡される。
- 途中、路面変状のため通行止めになっていた1.5キロほどを歩いたものの、沼山峠には6時半頃到着。
- 軽く柔軟をしたりしてから歩き始める。結構、雪が残っている印象だけれど、早速トレッキングポールの有り難みを実感。
- 大江湿原に差し掛かり、生まれて初めて水芭蕉の咲き乱れる景色を目にして感動。結構大きなオゼマイマイとも遭遇。
- 沼尻に向けて曲がるポイントに7:47着、沼尻休憩所には8:39着。湧水コーヒーと沼尻ドッグ、しめて500円で小休止。
- 再び歩き始めて、見晴到着が10:08。お世話になる尾瀬小屋の場所を確認してから、三条ノ滝までの往復に出発。
- 平滑の滝に11:14着、三条ノ滝に11:52着。なるほど、想像以上の水量でダイナミックな滝。
- 雨がなかなか止まないので、休憩もほとんど取らずに往復したけれど、ポールのおかげでアップダウンがそこそこあってもスピードを落とさずに歩けるうえ、膝に負担を感じない。
- 見晴に戻ってきてから、チェックインするには時間が早かったので、弥四郎小屋のコーヒースポットで雨宿りを兼ね休憩。
- 雨さえ降っていなければ歩き回るつもりでいたけれど、おとなしくそのままそこで山関連の古雑誌を読み漁るなど。
- 14時半くらいになって、尾瀬小屋にチェックイン。一泊二食9,000円。スタッフの皆さんのホスピタリティー高し!!
- 自分入れて5人の相部屋。雨に濡れたせいもあったし気温も低く、湯冷めしそうだったのでお風呂はパス。
- 夕食、17時スタートだけれど出遅れたので最初は入れず。30分後くらいに行ってようやく夕食にありつけ、ご飯は3回おかわり。
- 食べ終えてから少しだけ外へ。ちょこっとだけ青空が見えたので、明日の好天に期待しつつ部屋に戻り、そのまま爆睡。
6月7日
- 4時頃いちど目が覚めたけれど、いつも通り二度寝をして、起きたのは5時半。なぜか靴下は脱げていた(暑かった?)。
- 同室の3人は(朝食無しで)既に出発した模様。後で思ったけれど、自分もそうすべきだったなと。なにせ木道で渋滞に巻き込まれすぎる。
- 顔を洗ってから天気を確かめに外に出てみれば快晴、前日はまったく見えなかった燧ケ岳の山頂も丸見え。
- 6時からの朝食待ちの行列に加わり、少し並んでから、朝食。前日に食べ過ぎた感があったので、おかわりは無しで。
- 本当は出発前にコーヒーを飲みたかったけれど、飲まずに7時前には尾瀬小屋を出発。
- 三条ノ滝に向かったときの道を再び歩いて、途中東電小屋方面に曲がり、ヨッピ吊橋で再び曲がって竜宮で休憩。
- そこから山の鼻に向かうまでは結構、渋滞に巻き込まれたけれど、ヤマメみたいのがうようよ泳いでいる場所には萌えたなぁ。
- あと、水芭蕉群生地ではカレンダーなんかでよく目にする光景を目の当たりにできて最高。水芭蕉の咲く時期に来れて本当に良かった。
- 山の鼻から鳩待峠までは、さらに渋滞に巻き込まれる時間が多く感じたなぁ。抜かしても抜かしても団体さんが歩いてる感。
- 10時半頃鳩待峠着、戸倉まで乗合バスでさくっと移動(930円)。戸倉からは11:20発のバスで沼田駅へ(2,050円)。
- 沼田駅から13:15発の上越線高崎行きに乗車(ドアが手動式だった)、高崎からは伊東行きの鈍行で最寄り駅まで帰ってきました(2,270円)。
- そういえばちゃんとした昼食を取ってなかったので、マクドナルドに寄りつつ16:30前には帰宅、ミッションコンプリート。
振り返ってみると、第一に尾瀬夜行2355のコストパフォーマンスは素晴らしいなと。あの車内で寝れるか寝れないかは個人差があると思うけれど、どこででも大抵眠れるし、どちらかといえば小柄なほうの僕にとっては、全然問題なかったなと。私鉄唯一の夜行列車らしいけれど、空き具合からするといつ廃止されてもおかしくなかったりするのかな......でも、金曜に普通に仕事をしてその晩に尾瀬に向かえるというのは個人的にすごく助かるし貴重な気が。是非また利用したい。
第二に、今回は上下のウェアとか帽子を新調したのに加えてトレッキングポールを初めて持参したのだけれど、いやーこれは手放せないアイテムですね。もう、疲れ具合が全然違います。たかだか1、2日使っただけですから、まだ使いこなすには到底及ばないレベルではあるのだけれど、それでも十分、効果を感じれましたからね。今回は木道とか平坦な道の多い山行だったけれど、もっとアップダウンの激しいところで検証したい。しかしカーボン製のZ型を選んだのは、多少値が張ったけれど正解でした。